イタリアのトイレで男・女を間違うことが多い?表記の注意事項!-No.240

トイレマーク ――腕ナシ足1本ピクトグラム

先日見つけたトイレマークで、男性は「SIGNORI」、女性に「BELLA DONNE」と書いてありました。なので、だいたいで「男」「女」かな~?なんて想像したのですが、調べてみると、ちょっと複雑な感じになっていました。

とても興味深かったので解説します!

俺ら”SIGNORI(シニョーリ)”

対して私は…ココ注意よ!

発見場所:熊本市 イタリア料理店
発見日:2008年10月12日
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イタリア語で男・女はなんて言うの?

トイレマーク

 

まず、イタリア語では一般的に、「男」「女」は、「UOMO(ウオモ)」「DONNA(ドンナ)」でした。

これが複数になると、「UOMINI(ウォミニ)」「DONNE(ドンネ)」になるようです。

 

単数 UOMO DONNA
複数(~たち) UOMINI DONNE

 

ここまでは、まだわかりやすいと思います。

しかし、難しいのはちょっと改まった「男性・女性」の表記になったときだといいます。

 

イタリア語で「男性・女性」はなんて言うの?

イタリア語で「男性(紳士)・女性」や、英語でいうミスター・ミセスにあたる「○○氏・○○婦人」など、ちょっと改まった場合に使うときは、非常に注意が必要です。

「紳士」は単数が「SIGNORE(シニョーレ)」、複数が「SIGNORI(シニョーリ)」です。一方、「淑女」は単数が「SIGNORA(シニョーラ)」、複数が「SIGNORE(シニョーレ)」です。

 

男性 女性
単数 SIGNORE SIGNORA
複数(~たち) SIGNORI SIGNORE

 

…で、お気づきになりましたでしょうか?

 

男性の単数形と、女性の複数形が全く同じなのです。

 

これは…非常に難しい…!!!

 

イタリアに私はまだ行ったことはありませんが、イタリアでトイレに行く時、「SIGNORE」と書いてあったら、どう判断しましょう?

男性かもしれないし、女性達、かもしれません。

実際、「SIGNORE」と書かれていて、間違うというケースがあるそうです。

 

 

これは難関ですね。

 

母国人でも、男女の判別難しいのではないでしょうか?

しかしそういうときのためのトイレマーク!ですね。イタリアのトイレ事情、非常に気になります。求む!イタリアトイレマーク!

「BELLA DONNE」とは

そういういきさつを知ると、男性の「SIGNORI」に対して素直に女性の方が「SIGNORE」と表記できないということは十分に推し量られます。

では、このトイレマークで見ると、女性は「BELLA DONNE」と書かれています。

「DONNE」は複数形「女たち」ですね。

「BELLA」は「美しい」という意味になるのだそうです。でも、「BELLA」は正しくは単数形につく形容詞。複数形なら「BELLE」に変化します。

DONNEは複数形なのでこれは使い方が違うような…。このトイレマーク「BELLA DONNE」は綴りをちょっと間違えていますね。まあ…、こんなこともあるさ。ドンマイ。

 

単数形「美しい女」なら「BELLA DONNA」(ベッラドンナ)が正解。

複数形「美しい女たち」なら「BELLE DONNE」(ベッレドンネ)が正解。

のはず。

 

しかし「男性」に対して「美しい女性」かぁ~。イタリア男的感覚というか…。女の表記に形容詞を加えるとは、なんだかスゴイ。でも、嫌いじゃない(笑)。

 

男が△で女が○?

トイレマーク

このトイレマークの注目ポイントは、男が三角のプレートに、女が丸のプレートに配置されていることです。

アメリカでは、視覚障害者でも手で触れてわかるように、男性が三角、女性が丸のプレートにトイレ表示がされていることもあるそうです。

詳しくはこちらをご覧ください。

男性が三角、女性が丸というトイレマークのモチーフはどこから?‐No.452
男性が三角、女性が丸のトイレマークについて考察します。

 

つまり、イタリア語表記によるアメリカのプレート基準のトイレマークが日本にある。うーむ、どこ製?

同じようなマークがある?

今回のトイレマークによく似たものがあります。

ディズニーシーのエントランスにあったイタリア語表記のトイレマーク!‐No.899
ディズニーシーのイタリア語トイレマークを紹介します。

 

コレは、ディズニーシーのエントランスで見つけたトイレマークです。

マーク自体は違えど、「SIGNORI」「BELLE DONNE」と、△と○という2つの共通点があります。ディズニーシーはベネチアの町並みをイメージしてるとも言われますよね。だからイタリア語にしたのだと思いますが、同じようなマークがあるということはとても興味深いです。

 

同じメーカーなのでしょうか?

とても気になりますね。分かり次第、追記したいと思います!

 

 

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