ローマ字の縦書きの向きって書き上げと書き下げのルールってあるの?‐No.755

トイレマーク ――全身シルエット

先日いただいたトイレマーク写真は、縦に英語で「RESTROOM」と書いてあるものでした。

日本語みたいに縦書き文化ではない英語圏は、文字を縦に表記するのも、文字全体を横に倒したりと大変です。

今回は、横倒しで下から上に読むかたち。

 

ふと、「下から上に綴るって…アリなの?」なんて思っちゃったので、調べてみました!

 

文字が足元から立ち上ってくるわ!

そんな堅苦しく考えないでいいんじゃないの

発見場所:東京都日野市 JR豊田駅
発見日:2014年10月11日
提供:KT様
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ローマ字の縦書きの方向って決まりはあるの?

トイレマーク

今回のトイレ表記は、下から「Restroom~」と書かれています。

日本人の感覚で行くと、下から上っておかしくないか?と思いますけれども、これはこれでOK!なんです。

英語などの文化では横書きが基本なので、縦長のスペースに長い文章の場合はどうしても横倒しが必要となります。これは洋書の背表紙などでも見られます。

洋書

 

出版業界では、本の背表紙で上から下に書かれるのを「書き下げ」、下から上に書かれるのを「書き上げ」と呼んでいるそうです。

 

調べてみると、縦書きをどちらの方向から書くかは、特に決まりはないようです。

ただ、国によって傾向が分かれるそうです。

昔はイギリス・フランス・ドイツは書き上げ、アメリカは書き下げが多かったと言われますが、現代ではイギリスも書き下げが多くなってきているのだとか。

ここでネットのフリー画像を見てみました。

これはイギリスのビアレストランの画像。「THE OLD BREWERY」と、上から下に書いてあります。

アメリカのいつぞやのタイムズスクエア。右のオレンジの看板「KODAK」はやはり上から下です。

カナダのバス停留所。ワオ。下から上に「BUS STOP」。そうきましたか~!

…といった具合。ヨーロッパにこの形式が多いみたいなんですけど、カナダのこれしか写真が見つからなかったです。でも、本の背表紙とかは欧州の大陸系はこっちが多いみたいです。

 

ということで冒頭のトイレ表記は…下から上に書きあげる(昔の)ヨーロッパ式ということで。

トイレマーク

 

「RESTROOM MEN」って言い回しあるの?

それにしても、次に気になるのが、今回のトイレ表記の言い回し。

「RESTROOM MEN / RESTROOM WOMEN」って…アリなの?

 

今までに「MEN’S RESTROOM/WOMEN’S RESTROOM」などはありました。

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「MEN’S TOILET」や「MEN’S ROOM」もありました。

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「RESTROOM MEN」で検索しても、上がってくるのは「MEN’S RESTROOM」ばかり。こちらの方がより一般的な言い回しではないかと思われます。

というか、「MEN’S RESTROOM」なら「男のトイレ」って訳せるんですけど、「RESTROOM MEN」という語順だと、「トイレ男」になりやしないか?

トイレ男・トイレ女…。

いいの?

シルエットのトイレマークも面白い!

最後に。このトイレマーク、トイレを進んだ突き当りの壁に書いてあって、カッコいいんですよ。黒光りする空間を抜けた先にあって、近未来感が漂います。

手前にはより分かりやすいトイレマークも描かれていてね。

トイレマーク自体も、男女のシルエットを模していて、男性のちょっと緩めの歩き方に対し、女性はカッコつけて立っているという姿ね。

カッコいいん…です…けど…。いかんせんトイレ男の言い回しに気付いてしまうとむず痒いです。

ちなみに、ほぼ同じマークもありましたが…コレは、男性が前向きなのか後ろ向きなのかどうなっているのか考えてしまう形です。↓

正面か後ろ姿か見れば見るほどわからない男性トイレマークを紹介!‐No.787
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