ピアノのギターが舞うトイレマークを紹介します。
ピアノの音色に癒されるわ。
激しいリズムが情熱的だぜ!
発見日:2013年3月27日
提供:M様
音楽に囲まれたトイレマーク!
今回のトイレマークは、文化会館にあったそう。
半身ずつで、女性がピアノの鍵盤と音符、
男性が、ギターかバイオリンの弦楽器と、激しそうなギザギザの音符です。
半身ずつでも、周りに飾りがあって楽しそうですね。
男はギター?バイオリン?
最初このトイレマークを見たとき、男性の周りにある弦楽器はギターかバイオリンかどっち…?と思って、画像を比べてみました。
バイオリン
ギター
あっそうか!
バイオリンは真ん中に穴が開いてないのか!…と二つを並べて初めて知る無知な自分。お恥ずかしい。ということで、男性の楽器はギター確定のようです。
女=ピアノ、男=ギターなのはなぜ?
ピアノとギターという楽器において、なんとなくですが男女のイメージが湧きますね。
ピアノは女性のイメージ
ゆっちぃさんによる写真ACからの写真
ギターは男性のイメージです。
cheetahさんによる写真ACからの写真
モチロン、イメージと逆のピアノ男子、ギター女子も世には多くいます。ピアニストなんかはむしろ男性をよく見かけますし、ギターひとつで歌う女性もヒットチャートに入っています。
でも私たちはとかくピアノが女でギターが男、と何となくイメージをしがちです。これは何故でしょうか?
日本では小学校のときの音楽の授業のときから、子どもたちが自ら選ぶ楽器で好みの傾向が出てくるそうです。これについて楽器のイメージについて小学生4.5.6年生にアンケートした論文によると、ピアノは女子向きのイメージと答えた男子が78.7%、女子が82.1%だったそう。男子向きと答えたのは男子が2.1%、女子が0%で、あとは両性向きと答えています。男女ともに8割がピアノは女子のイメージとしているんですね。一方、ギターについては男子向きのイメージと答えた男子が97.1%、女子が89%、女子向きと答えたのは男女ともに0%です。あとは両性向きと答えています。ギターについては9割の小学生が男子向きと考えているという結果が出たこともあります。(武知優子「楽器のジェンダー・ステレオタイプ」2005)ただ、このアンケートに関しては一校だけなので地域的な偏りがあることは否めませんが、興味深いデータです。
また、この男女イメージ通りの楽器を弾きこなす者が人気者になれるということもあるそう。この幼い時からのイメージが、その後の演奏する経験にもかかわっているような気がします。
インターネットサイト「at home VOX 」が、全国20〜59歳の男女1,457名(47都道府県各31名ずつ)に調べたところによると(2016年5月)、何か楽器が演奏できるか?という問いにハイと答えた人のなかで男性は41.8%がギター、24%がピアノ・エレクトーンと答えたそう。一方で女性は、ピアノ・エレクトーンが69.1%、ギターが8%と答えたそう。
こうしてみると、女性はダントツで楽器といえばピアノが弾けて、あとはごく少数がほかのものを弾けるという形ですね。この弾けるという段階において、ピアノ教室はよく見かけるものの、ギター教室というのは、あまり見かけません。子どもがギター教室に通うというのは、ごく少数だと思います。つまり、ピアノは幼い頃から習っていたものが多いけれど、ギターはある程度大きくなってから自ら学び始めるのではないかと思われます。それが、男性では結構な数いるのでは…?と、なかなか涙ぐましい姿が想像できます。
いろいろ眺めていると感慨深いトイレマークなのでした。
参考URL
at home VOX 「楽器ができれば確かにモテる!よりモテるなら競争率の低い楽器が狙い目?」2016.07.13 https://www.athome.co.jp/vox/life/79328/pages2/
武知優子「楽器のジェンダー・ステレオタイプー小学生の楽器に対する好みとその関連ー」2005 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjomer/35/1/35_1/_pdf
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