今回のトイレマークは、男子トイレ・女子トイレだけでなく、子どもトイレや多目的トイレも同じように色の割り振りがなされていました。
黄色と緑を使った配色になんだか自然に受け入れそうだったのでその件で考察します。
男は青、女は赤が一般的だよな!
子どもと多目的トイレはどうでしょう?
発見日:2017年8月14日
四色のパターンのトイレマーク!
今回のトイレマークは、いつもの男女のほかに、子どもトイレと多目的トイレも同じように立派なトイレマークが設置されていました。
4つを並べてみると、それぞれ青・赤・黄・緑ですんなりくる4色の組み合わせです。
どうしてこんなにこの4色が自然に思うんだろう…と思って、この4色の秘密について調べてみました。
青・赤・黄・緑の組み合わせの代表的なものは?
この4色が用いられる製品は山ほどあります。たとえば…
リモコンの4色ボタン
スーパーファミコンのA・B・X・Yのボタン等
ウインドウズのロゴ
UNO
などなどなど。
この4色の組み合わせは世にメジャーではあるんですね。この4色は安定感バッチリです!
人はこの4色から見分けているという説がある?
ヒトの色の知覚という観点からみると、いろんな説がありまだまだどれが正しいのかという確定したものはないようです。しかし「三色説」と「四色説(反対色説)」という二つの説が有名だそう。
「三色説(ヤング=ヘルムホルツ説)」は人間の網膜上には赤、緑、青の波長に反応する受容体が存在していて、それらの反応の組み合わせによって色を知覚するというもの。この赤緑青の組み合わせは光の三原色(RGB)と同じですね。
もうひとつは「四色説(反対色説)」で心理学者のへリングが提唱したもの。人は「黒-白、青-黄、緑-赤」を見分ける3対の視細胞で色を見分けているといいます。この白黒以外の4色が青赤黄緑になります。
色彩学の色相環も、この四色を基本に作られているそうです。
この4色は心理四原色ともよばれるのだとか。
黄色=子どもなのはなぜ?
以上のように4色が非常に親しみ深いというのはわかりました。
赤・青はすでに女性・男性色として(賛否ありますが)浸透しているものだとして、今回、黄色が子ども、緑は多目的トイレとなっているのはなぜでしょう。
今までの子どもの例を見てみましょう。
今までにあったものは、子どもも性別によって赤青で表現されたものが多かったです。
しかし中には黄色で表現されたもの…
緑色のもの…
紫色のもの…
白色なんてものもありました。
こうしてみると子どもの色は特に決まりはないようですね。でも、青と赤に加えてもう一つ…と言ったら、個人的には黄色が自然に浮上してくるような気もします。緑だと青寄りになっちゃうし、白だと無色で違うカテゴリになりそう。また、紫だと確かに青赤の中間だけど青赤の近くにいると両方と同系色で見づらいってのがあるような…。
やっぱり幼い頃から刷り込まれている絵具で塗るときの三原色・「青赤黄」の黄ででちょうどいいんじゃない?と安易に考えてしまうのです。これには、子ども=中性的なものというものもあるのかもしれません。
いずれにせよ、子どもは青=男性、赤=女性のイメージがあってからこそ相対的に黄色の選定になってくると思います。皆さんはどう思われますか?
多目的トイレは緑色?
一方、多目的トイレについては、当サイトが男女をメインに扱っていたので多目的(身障者)トイレにはあまり注目してこなかったのであまりサンプルがないのですが、
以前うちで扱ったもののなかから見てみると…
うん、確かに緑を使われがちではありました。
しかし、もともとのこの多目的トイレマークというのは、「国際シンボルマーク(ISA)」といい、1969年に国際リハビリテーション協会によって採択されたもの。トイレのみならず身障者用駐車スペースや身障者対応の公共交通機関など、様々なものに使われています。
しかし色は「濃い青と白」に規定されているんです!
アレ…?
んじゃ、身障者=緑のイメージはドコから…?
緑といえばエコなど「優しい」イメージがあるので、そこからでしょうか。
この理由は、まだはっきりしたものがわかりませんでした。わかり次第また追記していこうと思います。
あ~しかし、この「何となく」納得するという色の好みは、男=青、女=赤の色の選定に通じるものがありますね。個人的にはいまだ男=青、女=赤の明確な理由が見つかっていません。いろいろな説がありますが、納得いくものには出会えていません。
でも、青と赤というのは日本語の初めの頃にできた色の名前の4つ「青・赤・黒・白」のうちの2つであるということもわかってきましたし、色の三原色「赤青黄」、光の三原色「赤緑青」のどちらにも出てくる、ということもわかりました。とりあえず、青と赤は、基本の色合いみたいです。
そこからどうやって性別が結びついたのか…?すごく気になります。探求を続けます。
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