「従業員用」と掲げられたトイレマークを紹介します。
従業員用トイレって必要?
どうしてなのか考えてみたわ。
発見日:2007年12月4日
従業員と客のトイレって分けなければならないの?
従業員用、とわざわざ掲げられたトイレがあります。
と、ここで疑問に思うのが、これは客が使ってはいけないの?という点。このトイレがあったのは、服などを販売する商業施設の一角でした。
理由は様々にあるようです。
理由1)労働安全衛生規則で授業員数による個数が決められている
トイレの設置数は、労働安全衛生規則の628条に明記されています。
(便所)
第六百二十八条 事業者は、次に定めることろにより便所を設けなければならない。ただし、坑内等特殊な作業場でこれによることができないやむを得ない事由がある場合で、適当な数の便所又は便器を備えたときは、この限りでない。
一 男性用と女性用に区別すること。
二 男性用大便所の便房の数は、同時に就業する男性労働者六十人以内ごとに一個以上とすること。
三 男性用小便所の箇所数は、同時に就業する男性労働者三十人以内ごとに一個以上とすること。
四 女性用便所の便房の数は、同時に就業する女性労働者二十人以内ごとに一個以上とすること。
五 便池は、汚物が土中に浸透しない構造とすること。
六 流出する清浄な水を十分に供給する手洗い設備を設けること。
2 事業者は、前項の便所及び便器を清潔に保ち、汚物を適当に処理しなければならない。
要は、
- 男女は必ず分けること
- 男性小便器は1個/60人、大便器は1個/30人
- 女性トイレは1個/20人
にしなければならない、という決まりがあるそう。違反すると、事業者は罰則として6ヵ月以下の懲役または50万円以下の罰金となる可能性があるそうです。
理由2)食品営業だと従業員専用にしたほうがいい?
食品の営業許可を得るには、施設の基準があります。これは都道府県により異なり、必ずしも分けなければならないというところはないのですが、トイレは客用と従業員用を分けたほうが望ましいとされています。
また、扱う食品によっては、従業員に年一回の検便検査などが必要なものもあります。アイスクリームなどがそうですね。そういう衛生面を見ると、従業員専用と分けたほうが、多少安心ですよね。
客用トイレの「このトイレは従業員も使用します」の理由は?
よく、客用のトイレに「防犯上従業員も使用させていただきます」と表示されているところがありますよね。これは、どういったことなのか調べてみました。
トイレも客サービスという観点
トイレの提供も、客サービスと考えることができます。
客サービスですが、従業員も利用することがありますよ、ということですね。
実は、客用トイレを従業員が使うことについて、不快に思う人もいるようです。なかには、クレームになることも…。そういったことを防ぐために、店側はあらかじめ「使うこともありますよ」と断りを入れているということですね。
不審者への警告の面
トイレには、残念なことですが、不審者も現れます。
そういった人たちに「従業員が巡回していますよ」という警告を与えることによって、事件を防ごうという行動です。
「防犯のため」とかいているのはそのためです。
このトイレマークについて
余談ですが、このトイレマークのあった場所はギャル系ファッションのショップが多く入るビルでした。そのなか、この従業員用の女子マークは膝下のロングスカートで、規律を守っている感じがして、ちょっと個人的に面白かったのでした。
コメント