先日、養蜂園が営むおしゃれなカフェに行くと、トイレマークがハチのキャラクターでした♪
と~ってもかわいかったんですが、眺めているうちに、ハチは女王が君臨するのは有名だけど、オスってどんなのなんだろう?という疑問が湧いてきました。
オスもメスもどんな一生を過ごすのか気になって調べてみると、なかなか興味深かったので、ご紹介します。
希少な雄バチとは僕のことだ!
ウフフ。私は女王鉢か働きバチ、どっちでしょう
発見日:2022年2月20日
ハチのオスはどんな生態?
ハチは数ある生物のなかでも、女王バチ、働きバチなどそれぞれ個体が役割を持って巣の集団で生活するという社会性のある生物のひとつです。
ハチの場合、女王バチのほか働きバチもメスであり、ハチの集団はほぼメスで占められています。オスはというと、繁殖期に交尾のために生まれるのみ。ハチの種類にもよるそうですが、ミツバチのオスは巣全体の5~10%なのだそうです。オスは蜜を集めたり巣を守ったりという仕事はせず、交尾だけが仕事。エサも働きバチからもらって生きています。
ちなみに、ミツバチの針は産卵管が変化したものなので、針を持つのはメスの働きバチと女王バチのみです。オスは針を持ちません。オスバチは代わりに生殖器があるそうなのですが、ミツバチの場合、交尾が終わるとオスは死に、交尾できなかったハチは働きバチによって巣から追い出されるんだとか。う~む…働かなくていいのはうらやましいですが、繁殖だけが存在理由ってのも人間社会から見るとなかなか複雑な思いを抱きますね…。
こうして目的によってオスとメスの生まれる数をコントロールするにはからくりが必要なはずで、実際、ハチはオスとメスを意図的に産み分けています。何とオスは卵子が受精することなく単為生殖によって生み出され、そのほかのメスは、精子と卵子が受精して有性生殖で生まれるんです。女王バチは繁殖期にオスとの”結婚飛行”によって得た精子を体内に貯めおき、その後巣に帰って卵を産み続けるのです。メスになる有精にするか、オスになる無精にするか、その匙加減は女王バチが握っています。何か凄い世界ですよね…。性別の在り方が人間のそれと並列に語れないですね。
話は変わりますが、雄バチは英語で「Drone(ドローン)」と言います。そう、近年各方面で活用が進む無人の航空機の名称ですね。このドローンの語源が雄バチなのは、飛ぶ時の音が雄バチの羽音に似ているからとも、第二次大戦時の訓練用の標的飛行機「queen bee(女王バチ)」に対応してとも言われているそうです。
女王バチと働きバチの分かれ目は?
オスの役割については前述の通り何となくわかりました。では、同じメスでも女王バチと働きバチに分かれるその要因はどういった面があるのでしょうか。
実は女王バチも働きバチも孵化するときは同じ有精卵です。しかし「王台」と呼ばれる特別な巣に産みつけられた卵から生まれ、その後栄養価の高くて有名な「ローヤルゼリー」を働きバチによって与えられて育った者が女王バチ候補となります。しかしこの女王バチ候補も複数育てられるため、候補者同士が死闘を繰り広げ、最終的に勝ったものだけが女王バチとなるのだそうです。一族の命運を握る女王バチはなかなかヘビーな試練が課せられていますね。
そして、働きバチはメスではあるものの女王バチがいる間は女王バチから出される特別なフェロモンのため、生殖能力はありません。一生をひたすら子育て、巣作り、餌探し、外敵からの守りなどに従事します。
店舗キャラクターのトイレマーク
…とまあ、改めてハチの生態を知ると、この男女の笑顔が哀愁漂うように感じますが、養蜂園のカフェなのでハチのこの生態も折り込み済のはず…。
今回のトイレマークの柔らかいタッチで描かれたキャラクター、本当に可愛いですよね。
ハチということで、黄色も使われてはいますが…、
やはり男の子は青
女の子は赤がメインに使われていますね。
見比べてみると、男子はズボンをはき首元に青の蝶ネクタイ、女子はスカートをはいて頭に赤いリボンをつけています。ハチでも擬人化しているのでアイテムは人のそれと変わらないようです。
社会的生物に関しては、以前ライオンも取り上げましたが、ライオンもメスがよく働いてましたね。でも、世界にはたくさんの生物があって生態もその種によりさまざまです。ただ人間と比べたいわけではありませんが、他の生物のオスメスの生態を知ると、「へ~~~!」ってな感じで単純に面白いです。
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