ちょんまげ&かみしも(裃)の男性と花かんざしの女性のトイレマークーNo.1124

トイレマーク ――歴史ものアート

ちょんまげのトイレマークを紹介します。

武士だぞ!えっへん。

それ本当に?

発見場所:熊本市東区 和食レストラン「庄屋」
発見日:2025年5月8日
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ちょんまげトイレマーク

トイレマーク

 

今回のトイレマークは、和食レストランにあったもの。

 

ちょんまげと着物なので、わ~和風レストランっぽ~い!と思ったのですが。。。

 

 

男性が着ている服に注目すると…、

 

この肩幅の広い服、”かみしも”だよね…???

 

……え、でも店名「庄屋」だよね……???なんて、色々疑問がわいてきました。

 

ということで、それぞれのアイテムなどについて検証しましょう。

かみしも(裃)に注目!

かみしも

イメージ:イラストAC

辞典で「かみしも」を見ると…、

かみしもとは
(「裃」とも書く)江戸時代の武士の礼装・正装。肩衣 (かたぎぬ) と、同じ地質と染め色の、わきの広くあいた袴とからなり、紋付きの熨斗目 (のしめ) または小袖の上に着る。麻上下を正式とし、長上下と半上下の別がある。のち、半上下は庶民にも公務や冠婚葬祭などには着用が許された。   デジタル大辞泉(小学館)より
とあります。
一般的には、江戸時代の”武士”の正装とされる服です。
そのなかでも「長裃」、足よりも長いすそで、遠山の金さんがお白洲で引きずって歩いてるアレは、旗本以上の大名に許された正装だそうですが……


イメージ:楽天

 

今回のトイレマークを見るに足は出ていて普通の丈なので「半裃」ですね。

これも当初は武士の正装らしいですが、のちの世になると「半上下は庶民にも公務や冠婚葬祭などには着用が許された。」とあります。

 

なので、武士も庶民も着ることができた服装ではあるようです。かしこまったときですけど。

「庄屋」とは

庄屋イメージ:大庄屋北川村中岡慎太郎館(写真AC)

 

庄屋」とは
江戸時代,村政を担当した村役人の一つで,村方三役の長。庄屋の呼称は関西,北陸に多く,関東では名主 (なぬし) というが,肝煎 (きもいり) というところもある。法令伝達,年貢納入決算事務,農民管理など領主支配の末端の行政官であったが,身分は農民で,世襲,一代限り,隔年交代など任期は一定しないが,入会,水利の管理維持,農業技術の指導などの面で村落共同体の指導者的性格ももっていた。(ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典より
今回の店名「庄屋」の本来の意味を見ると、「庄屋」は農民を管理する農民代表、といった具合のようです。でも、武士より経済的に裕福で、広い屋敷に住み、広大な農地を保有したりしていたよう。いわゆる「豪農」ってやつでしょうか。
各地に残る立派な日本家屋は、だいたい庄屋さんのものだったりします。
なので、今回のこの男性トイレマークを推測するに…
武士より金持ちな村の権力者で、江戸時代のあとのほうになって農民にも許された”かみしも”を着て、かしこまっている様子?ですかね。
そして、女性は…
ジャラジャラがついたかんざしをつけています。
花かんざしは一般的に若い娘がつけたりするので、これは庄屋で大事に大事に育てられているお嬢様でしょうか?
そんな感じの、なかなか奥が深いトイレマークということで。

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