今回のトイレマークは、男性が王冠とタスキのようなものを身に着けています。このタスキのようなもの、なんとな~く王族が身に着けているイメージがありますが、一体何なのか?調べてみたのでご紹介します。

このタスキ、王っぽいだろ?

私はつけてないわ
発見日:2025年5月
提供:こーすけ様
男性のみタスキをつけたトイレマーク
今回のトイレマークは、冠をかぶった王様っぽいトイレマークです!
冠に加えて、肩からはタスキのようなものが描かれています。コレ、王族が付けてるイメージありますが…何だろう?気になったので調べてみました。
サッシュ/大綬とは?
イメージ:wikipediaよりルイ・シャルル・ドルレアン (ヌムール公)
この王族が付けているタスキ、調べると一番に出てくるのは「サッシュ(英:sash)」という呼称です。
「サッシュ」を辞書で調べてみると、「ドレスの胴まわりなどに巻く、幅の広い装飾用の帯状の布。飾り帯。サッシュベルト。:デジタル大辞泉(小学館)」と出てきます。
しかしこれだとくくりが大きすぎて、女性の腰布や、インドなどで腰に巻く布もサッシュと呼ぶようです。
しかし、今私たちが知りたいのは、王族が付けるタスキのような布を指すサッシュ。これに関して、わかりやすいのは、サッシュの日本語である「大綬」の説明でしょうか。
勲章を身につける綬の、最も大きなもの。肩から斜めに掛けるようにした幅の広い飾り帯で、大勲位菊花大綬章・桐花大綬章・宝冠大綬章などの勲章を帯びるのに用いる。
(デジタル大辞泉(小学館)より)
勲章をつける帯ってことみたい。
”大”綬とあるように、サイズがあって、その勲章の階級によって、「中綬」「小綬」もあって、今の日本でもそのシステムは使われているようです。興味深い!
で、これがヨーロッパでは、王室の権威を示すのにつかわれているほか、また、王室がないアメリカなどの国々でも、軍の地位を示すのに使われている模様。
ちなみに「綬(じゅ)」という漢字は古代中国で官職を表す印を身につけるのに用いた組みひものことだそうです。官位によって色が違ったそうで、服に垂らして使用していたみたいです。
位を示す帯的なものって古今東西、用いられてきたんですね~!
男女の服装の違いも興味深いけど、階位を示す服装ってのもなかなか面白そうなテーマです。
ベトナムで王族?
このマークでもうひとつ面白いのが、このトイレマークがあったのがベトナムだったってこと。
ベトナム……今、社会主義共和国だよね…。
社会主義で王って…。
と思い、ベトナムの王様を調べてみると、1945年まで阮朝大南国として第13代皇帝バオ・ダイという最後の皇帝がいた模様。
でもその王朝の末期はフランス領インドシナとして事実上統治されており、1945年、日本軍がフランス軍を制圧したことで一時はフランスから独立を目指したものの、日本の敗戦で、革命や動乱が起こり、バオ・ダイは退位したという歴史があるようです。
その歴史を込めているのかな…?と一瞬思いましたが…
いや、そこまで深く考えてはないかもしれません…。
だって、このトイレマークと同じ場所にあったのがこの「人魚」マークですもん↓

人魚に対して王子様、ってことかな?
…とは思いますが、こっちのマーク、男性は同じですが、女性が西洋的なスカートではなく、パンツスタイルなのが、地元の歴代の王族をちょっと意識しているのかな~?とも考えたり…。
答えはわからず終い。
でも色々と勘ぐってしまう、トイレマークなのでした。
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