ドングリと花の壁画トイレマーク!なぜ?意味を考察!‐No.457

トイレマーク ――人以外マーク

ドングリとお花のトイレマークを紹介します。

なぜ僕らなのかって?

フフ、理由はあるのよ

発見場所:埼玉県川越市 川越城本丸御殿横 公衆トイレ
発見日:2011年5月15日
提供:ボンボン様
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壁画のトイレマーク!

トイレマーク

今回のトイレマークはビッグスケール!

トイレの外壁に大きく植物が描かれていて、よく見るとそれ自体が男女を表しているようなんですね。

男性はドングリの木、女性は何やら黄色い花が咲く植物です。それぞれのトイレの入口には、念押しのように、青と赤でマークのようなイラストが描かれています。

男性はドングリの実、女性は花のようです。

このトイレマークがあったのは、埼玉県の川越城の本丸御殿横。

川越城 源五郎さんによる写真ACからの写真

これらが何か深い意味があるのか?理由について考察します。

女性は黄色い花

ある程度限定しやすそうなので女性から見ていきます。

この壁画を見ると、男性のドングリに比べて、女性の植物の茎の部分は茶色ではないので、木ではないようです。ということで、木花以外の黄色い花で、花びらは5枚となると…

代表的なものでカタバミ、キンポウゲ、オトギリソウ、キュウリ、ヘチマ、ヤマブキ…といろいろあります。よく見るのは、そこらへんに生えている雑草のカタバミですね。形もこのマークによく似ていると思います。

カタバミohsakaさんによる写真ACからの写真 

カタバミは、川越藩の初代藩主、酒井家の家紋が「片喰紋」というカタバミをモチーフにした家紋であったので、可能性としてはアリです。しかし、カタバミは、葉がクローバーですもんね。片喰紋も、三つ葉の葉の方がモチーフだし。

あとはオトギリソウ、キュウリやヘチマ、キンポウゲに関しても葉の形が違います。

う~~む…。ここまで来て、壁画に似合う植物が見当たらず…。

 

 

あと、可能性があるのは、ヤマブキ。木にはなりますが、柔らかい枝なので可能性としてはアリかもしれません。ただ葉はギザギザとしているはずです。しかし、昔から黄色の花の代表格ではあります。

ヤマブキ泉ちゃんさんによる写真ACからの写真 

…と思って、ヤマブキを詳しく調べてみると、面白いことがわかりました!ヤマブキは、川越市の市花なのだそうです!

これは、川越城を築いた太田道灌による伝説によるそう。

川越市のホームページによると、

鷹狩りをしていた道灌は、雨が降ってきたので農家で蓑を借りようとしました。ところが、農家の娘は蓑ではなく山吹の花を黙って差し出したので、「花がほしいのではない」と道灌は怒って帰ってしまったそうです。
道灌は、この話を聞いた人から、「娘は、『七重八重 花は咲けども山吹の みの(蓑)ひとつだに なきぞ悲しき』という古い和歌に『お貸しできる蓑はございません』ということを託したのでは」と言われ、たいへん驚いたそうです。
それを機に道灌は歌に関心を持つようになり、後に歌人として名を成したと伝えられています

と、ありました。

そういわれてよく見れば、葉がこころなしかギザギザしてたようにも見え…なくもない。

では、以上のことを鑑みるにこの花はヤマブキで決定ですね。

あと女子のマークは、トイレマークという観点から、あえて黄色のヤマブキを赤に塗ったということですね。これは興味深いです。

赤はトイレマークの必須事項になりつつあるんでしょうか。

男性はドングリ

一方で、男性のトイレマークはドングリ、壁画はドングリの木です。

女性の件から類推すると、川越市の市木は「カシ」なので、カシの可能性が高いですね。ということで調べてみると…、バッチリ、そうでした。

ドングリはいくつか種類がありますが、「帽子」の部分の形状によって木の種類がわかるんです。

「帽子」の部分が「ウロコ模様」なのが、ナラシイの仲間のドングリ

帽子の部分が「もさもさ状」のものがカシワクヌギの仲間のドングリ、

そして、帽子が「しま模様」のものが、カシの仲間のドングリのようです。

このトイレマークを見ると…

シマシマですね。ということは、カシと言っていいのではないかと思います。

ちなみに川越の市木がカシなのは、またまた川越市のホームページによると

「かし」は、四季を通じて市民生活にうるおいを与えてくれる常緑樹で、古くからこの地方の土壌に根を下ろし、屋敷などの防風林・防災林としてなじみの深い木です。また、材質が堅いため鍬(くわ)や鋤(すき)などの農具の柄としても用いられ、市民の暮らしを支える役割を果たしてきました。

ということなのだそう。あまり川越ならではの理由はないですが、まあこれはこれで。

それにしても、カシの「実」の方をトイレマークにしたというのは、面白いですね。まあ、木の形そのものをマークにするよりはわかりやすいとは思いますが。

結論!つまりは…

とどのつまりは、市木と市花をトイレマークに採用したということでした。

しかし、男性が木、女性が花の方にどうして採用されたかというと、マークを並べて見ると最初からわかっていたはず。

”あそこ”でしょ?

 

女性の花のマークの真ん中が穴になっているのがなんともはや…。

あとは大人の皆さまのご想像にお任せします。

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