ちょっと前に知人からいただいたトイレマーク写真は、韓国の歴史ドラマのように、男性が黒い帽子をかぶっているものでした。
そういえば、この特徴的な帽子って、どんな身分の人がかぶっているんだろう…?と気になったので、調べてみました。
この帽子カッコいいだろ
特徴的よね。
発見日:2011年12月29日
提供:M様
黒い帽子「カッ」について
「カッ(갓)」は韓国・朝鮮の李氏朝鮮時代の男性の伝統的な帽子。漢字だと「笠」となり、笠子帽、黒笠ともいいます。まげを保護する目的で、主に支配者階級「両班」が正装をするときにかぶっていたもので、糸のように細くしごいた竹で作っているそう。身分によってつばの部分の広さが異なっています。
後期になると、身分に関係なく幅広くかぶられていたそうです。
ほかの帽子は?
朝鮮時代は、身分や場面によって様々な帽子をかぶっていたようです。
「氈笠(『戦笠』とも・せんりゅう)」はフェルトや毛皮でできており、武人がかぶっていました。頭頂部に羽飾りをつけるなどしており、その飾りで階級がわかったそうです。
また、「程子冠」は、両班が日常に家でかぶっていたそうです。
すごい…トゲトゲですね。家のなかでかぶっていたとは。家でも帽子とは面白いですね。
女性のかぶりものは…?
李氏朝鮮では、若い女性はみだりに外を出歩かないよう決められており、外に出る場合は、衣服で顔を隠していたそう。
良家の場合は「장옷 (ジャンオッ・長衣)」という顔からかぶる長い衣服、庶民の場合は「쓰개치마 (スゲチマ)」というマントのようなものだったそうです。
トイレマークのモチーフは?
wikipedia「申潤福」より「月下情人」
今回のトイレマークは、韓国で割と有名な昔の絵を使っているようです。これは申潤福(1758年 – 没年不明)による「月下情人図」という絵だそうで、男女が人目をはばかって夜に逢引している様子です。この絵が描かれた李氏朝鮮の時代には「男女七才ニシテ席ヲ同ジクセズ」など儒教の教えを拡大し、女性の行動を制限する強い家長制の社会だったそう。にもかかわらず、愛し合う男女が逢引する姿を描いた申潤福。ありのままを描くという強い意志を感じますが、その後画壇から追放され、その後の記述が残っていないそうです。
丸と四角のプレートにも注目!
今回のトイレマークは、男性が四角、女性が丸のプレートにいますね。
韓国では男女が四角と丸のなにか理由があるのかと思い、調べましたがわかりませんでした。
これはやはり前回調べたように、現代社会では、遺伝学方面では家系図で男性が四角、女性が丸で表現されるのでその可能性もあるのかもしれません。
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