ダンディ&セクシーなトイレマークを紹介します。
山高帽に片眼鏡、キセルに手袋…
アクセサリーで固めすぎだわ。
発見日:2013年7月27日
ダンディーとセクシーなトイレマーク
今回のトイレマークはとってもキレイ。
男性は、山高帽に片眼鏡、口ひげとあごひげ、キセル、手袋。それに縞模様のスーツを着て、新聞紙を読んでいる。アイテムがてんこ盛りです。
女性は、胸元が大きく開いたドレスに、首元にはチョーカーのようなネックレス、綺麗な黒髪を後ろに結い上げています。うなじのおくれ毛は巻き毛のようですね。そして目を引くのが扇子。日本の扇子か?とも思いますが、絵柄は西洋チックですね。
それにしても、今回この男女が素敵なのは、一つに褐色の肌というのもあるのではないでしょうか?ただ肌色がタイルに焼成する際に濃くなったのでは?とも思われますが、このトイレマークがあった場所を考えれば、あえてしているのかも?という可能性が出てきます。
何故なら、これは熊本県にある「湯の児スペイン村」にあったからです!
黒猫く~ちゃんさんによる写真ACからの写真
何となく、魅力的なラテン系女性がイメージできません?いいですよね。
acworksさんによる写真ACからの写真
扇子はスペインでも愛されている?
このトイレマークの女性が持っている扇子、スペインでも結構用いられるアイテムなのだそう。スペインでは「アバニコ(abanico)」と言い、フラメンコや、バレエの「ドン・キホーテ」で主役キトリが携えて踊ります。古くは日本や中国との交易で15世紀以降ヨーロッパに持ち込まれ、社交界で大流行した扇子。スペインでは特に扇子の仕草で気持ちを伝えるという「扇子言葉」も生まれるなど大活躍だった様子。また、暑い気候のスペインでは実用品でもありました。現在も、一般の人にも広く浸透しているそうです。
そういうわけで、スペインを意識した女性トイレマークが持っているのも納得ですね!
唐草模様のフレームも素敵!
さらにこのトイレマークは、イラストの描かれたタイルのようなもののまわりに、金属で唐草模様のフレームもついています。手が込んでいてカッコいいですよね~!
唐草模様といえば、古代のメソポタミアやエジプトから各地に伝播したと言われています。日本でもシルクロードを経て唐を経由して伝わり、風呂敷などで使われる馴染み深い柄です。
ヨーロッパではこれを「アラベスク(arabesque)」といい、唐草模様のほか「アラビア風の」幾何学模様を指します。
スペインでアラベスクと言えば、イスラム様式の幾何学模様で有名な「アルハンブラ宮殿」ですね!
Dunhillさんによる写真ACからの写真
すげ~!言葉を失います。生で観たいなあ…。
アルハンブラ宮殿はその場所柄、キリスト教圏とイスラム教圏が何度も交錯し、融合したひとつの城となっています。
そういった背景があるからこそ、唐草模様も納得!です。
スペインを意識したカッコいいトイレマークなのでした!
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