大阪地下鉄の「ようおこし」トイレマーク!お辞儀をしている?‐No.602

トイレマーク ――腕ナシ足1本ピクトグラム

「ようおこし」トイレマークを紹介します。

「ゴメン」ではなくて、

「ようおこし」のお辞儀ね

発見場所:大阪市淀川区 大阪市営地下鉄新大阪駅
発見日:2013年8月11日
提供:KT様
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お辞儀をしているトイレマーク!

今回のトイレマークは、大阪市営地下鉄(当時)のトイレマーク。

お辞儀をしているのが特徴…なんですけど、この「ようおこし」の文面と一緒でないと、「項垂れている?」とか「陳謝している…?」とか、いろんな推測ができてしまいます。

正解は、「ようこそいらっしゃいました(ペコリ)」です。

このトイレマークの登場は、市営地下鉄のトイレリニューアルと同時だったよう。今回はそのことについても着目してみます。

橋下改革の一環だった?トイレ改装

トイレマーク

今回のトイレマークは、大阪市営地下鉄のトイレ改装に伴い登場したトイレマークだそう。

そしてこの改装は、当時の橋下徹大阪市長が、大阪市営地下鉄の民営化を狙い大阪市交通局に藤本昌信局長を就任させたことから話は始まりました。

藤本氏は京阪電鉄出身。就任してから地下鉄のサービス状況を調査すると、トイレに関する苦情が月に10件ほどあったそうです。内容は「汚い、臭い」といったもの。そこで、職員と有識者で「トイレ研究会」を発足させ、方向性を探ったうえで、一部をのぞくほとんどの駅で段階的にトイレの改装に踏み切りました。

全駅で便器は洋式トイレに変え、女性用のパウダールームを設置。一部駅では、高級感あふれるインテリアや着替えスペースなども備え、女性が使いやすいトイレになったそう。そんな改装のなかにこの「ようおこし」トイレマークも含まれていました。2015年には「日本トイレ大賞」も受賞し、民間出身ならではの視点でトイレサービスの向上を果たしました。

これはとても興味深いですね。公共性が高いトイレで、民間視線のサービス。それが、利用客全体のイメージ向上につながるという。その後、2018年4月に大阪市営地下鉄は「大阪市高速電気軌道」という株式会社に運営を移行しています。

 

こうして、おもてなしの心を示すトイレマークとして、現在もトイレマークたちは頭を下げています。

 

参考URL
産経新聞WEST“美しすぎる地下鉄トイレ”橋下市長も大絶賛「僕の施策の象徴例」2015.9.16 https://www.sankei.com/west/news/150916/wst1509160009-n1.html

Wikipedia「大阪市交通局」 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E9%98%AA%E5%B8%82%E4%BA%A4%E9%80%9A%E5%B1%80

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