象形文字を意識したような石碑イメージの男女マーク‐No.945

トイレマーク ■抽象画系トイレマーク

ベトナムにあった石碑イメージのトイレマークを紹介します。

漢字の祖のような記号のような感じ

ベトナムにあったのが面白いでしょ

発見場所:ベトナム ハノイ市 「文廟」
発見日:2018年7月某日
提供:K子様
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石碑イメージの案内表示

トイレマーク

 

今回のマークは、長年の友人であるK子様がベトナム旅行されたときに撮ったものをいただきました!便利な世の中ですよね。最近では友人が海外から直にトイレマーク写真を送ってくれます。ありがたい(ネット普及前の人しかわからない?)。

 

それで、このトイレマークがあったのはベトナムのハノイにある「文廟」という、孔子をまつった霊廟です。ここはベトナム最古の大学で、古くは1070年より官僚や貴族の子弟が学んだ場所だそう。現代も学問にご利益のある場所として、観光客のほか多くのベトナムの学生なども訪れるのだとか。

Photo by (c)Tomo.Yun ゆんフリー写真素材集

 

 

ベトナムは古来より中国の影響も大きく、漢字文化圏でもあります。現代は一般には「クオック・グー(国語)」と呼ばれるアルファベット表記を使っていますが、戦前は漢字と「チュノム(宁字喃※宁字で一字)」と呼ばれる漢字をもとに作られたベトナム独自の文字を合わせて使っていました。

そのためここ文廟では漢字の石碑も数多く見られます。

そんな場所で案内板として建てられていたのがコレだったそう。背景がまんま漢字による石碑のようですが、おそらくこれはプリントだと思われます。

 

それにしても…、文章が書かれているものを背景にするとは、なかなか大胆な案内板ですよね。

このデザインは日本ではできないかもしれません。なぜなら、漢字は普段使っている文字なんで、どうしても脳みそが漢字を読み取ろうとします。実際、この案内板も「光興三年…」なんて読み取れちゃいますよね!ベトナムの現代の一般人は今はあまり漢字を使っていないそうなので、できる技なのかもしれません。

しかしそれだと、中国・台湾人はどうなる…?とか思っちゃいますね(笑)。よく見れば、この石碑、アルファベット表記しかないです。中国・台湾・日本人にとっては、母国でも使う文字が背景にしかない、というオモシロ事態になっています。

実はトイレマークじゃないのかも?

今回の案内板に書かれている文字「lối ra」は、「出口」を表すベトナム語です。

そしてその下に英語で「EXIT」、その横にある「sortie」は、フランス語で「出口」です。ベトナムは19世紀末から1954年までフランスが統治していたので、フランス語も一部のエリート・高齢者には通じるそう。

と、ここまで来て、アレ?

この石碑、「TOILET」「WC」「Nhà vệ sinh(ニャーベッシン※ベトナム語でトイレ)」などのトイレを表す文字表記がありません!

「出口」しか文字表記がないんですよね。

まさか出口の意味でこの二人……???

「EXIT」のピクトグラムならこの↓ピクトグラムを想像しますが、これだと「非常口」のニュアンスになるからな…。

(楽天)

 

マイルドに出口を言うつもりでこの男女マークを使ったのか…?トイレもあるよという意味でこの男女のマークだったのか…?実際のところはわかりません。

漢字の祖のような人型も素敵

今回の男女のマークは、形自体も素敵です。

男子。

女子。腕と下半身胴体に分かれているところがイイですよね。

 

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