今回は一番と言っていいほどよく見るトイレマークについて解説します。
俺はちょっとだけ足を開いているのが特徴だな。
私はこのくびれがいいでしょう?
JIS規格のトイレマークの誕生について
このマークは、2001年(平成13年)3月に「標準案内用図記号ガイドライン」としてまず策定されました。これは、2002年の日韓ワールドカップを目前として、ピクトグラムに対して国内で統一した規格がなかったことから、有識者で検討し、発表されたものです。これらマークは、検討委員会ワーキンググループの図材選定と監修のもとに、「社団法人日本サインデザイン協会(SDA)+中川憲造/NDCグラフィックス」が制作したそうです。
そして、2002年(平成14年)3月に、案内用図記号の110項目が、日本工業規格(JIS)に登録されました。(JIS Z8210)
とてもよく見るトイレマークですが、意外に歴史は浅かったみたいですね。そう言われると、腰がキュッとしぼってあったり、手足が角ばっていたり、現代のスタイリッシュな雰囲気も感じますね。
素材入手はどこから?
このマークを制作した公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団のホームページに、EPSとPNGデータが公開されています。
トイレマークは「公共・一般施設」から入り、ページ一番下からPDF版、EPS版、PNG版が選べます。
一部は購入が必要なものもあったりします。
2020年11月に新しいガイドラインが出て、オールジェンダートイレと子どもトイレのピクトが登場していました。これは注目ですね。
ただし、出版物に使ったりするときは個別の承諾がいる場合があるようなので、サイトを要確認してから、ダウンロードしてください。標準案内用図記号ガイドライン改訂版に、マークの細かい注意事項も記載してあります。
公共で使われるトイレマークの種類について
公共で使われるトイレマークには3種類の規格があります。
一つが、今回のJIS規格のトイレマーク。女性の腰のくびれが特徴です。
二つ目が、アメリカグラフィックデザイン協会(AIGA)規格のトイレマーク。全体的に角はなく、女性のスカートが広がりに合わせて、腕も沿って広げている形です。
三つ目が、ISO規格のトイレマークです。
でも過去のISOは違ったよう。女性がスカートに沿って、腕を肘のところで曲げているのが特徴です。
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