今回は、マークの配置にも凝ったトイレマークを紹介します。
口ひげは重要なシンボルだからな
そんなの小さくてだれも見えないわ
発見場所:福岡市博多区 オフィスビル
マークは小さくとも、デザイン的に重要?
今回のトイレマークは、マーク自体は小さく描かれています。
なんだかプレートのデザインに凝っていて、4分割して左上にマーク、右下に文字を配置しています。
右上と左下のスペースはあえてとっています。
マーク自体を見ると、19世紀あたりのヨーロッパの紳士淑女の横顔シルエットですね。男性はハットに蝶ネクタイ、そしてよく見れば口ひげを蓄えています。出っ歯ではないと思います(笑)。
女性は羽のついたツバ広の帽子にたぶん後ろまとめ髪してあるのだと思います。
個人的にはヴィクトリア朝時代のロンドンの、ホームズとアイリーン・アドラー的な?あれをイメージしております。素敵☆
同じ図案のトイレマークがたくさんある!
後日、同じ図案が石材に加工してあるものを見つけました。
石材ですがほぼ同じ形を保っています。レーザー加工とかでしょうか?こちらもスゴイですね。
また、このマークを詳細に見たページは以下です。
実は珍しい?男女同色マーク
このマークの見どころは、男女同色。両方とも緑プレートに白で描かれています。緑は青に近いけれど、標識でも使われてたりするので、中立と捉えることもできますね。
男女色分けしないトイレマークって、実は結構少数派で、学校とか福祉とかの教育機関は思想的なものもありあえて同色にするというところがありますが、それ以外ではほぼといっていいほど、男=黒または青、女=赤またはピンクの色分けを使用しています。
男女の色分け結構安易で、普段何も考えず使っている面がありますが、たまにこういう同色トイレマークが出現すると、一呼吸置いて、きちんとマークの形を見る良い機会となります。
ちなみに、日本においてはもう違和感はまったくありませんが、このマークは西洋の歴史的なマークで、書き文字も日本語と英語の表記です。それ以外の文化圏の人(アジアとかアフリカ?)は、このマークを見て、男女を判断するのに迷うことがあるのだろうか…?と、ふと思ってしまう私なのでした。
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「便所」の呼称って…
このマークの面白いところって、紳士淑女のマークを、スタイリッシュに配置して気取って見せてるのに、日本語の表記が「男子用便所」「女子用便所」なところなんですよね。
「便所」って…直球すぎますよね。
昔建てられた施設などではたまにそういう表記を見られますが、現代ではあまり遭遇しません。「便所」は結構廃れてきている言い回しかもしれません。「トイレ」のほうが耳馴染みがいいです。日本なのに…とは思いますが、「化粧室」「お手洗い」はちょっと気取っている風ですし、親しみやすいのはやはり「トイレ」になりますかね。
しかし、そんななか比較的新しい建物に出現したこの「便所」表記。しかも「男子用」「女子用」と、これまた古い言い回しです。むしろ、女子なんか今は30歳40歳になってもあえての女子呼称なので、一周回って今風かもしれません。まだまだ、日本で「男子用便所」「女子用便所」表記は生き残って行ってもらいたいものです。
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