バリ在住の方にいただいたバリ空港のトイレマークについて紹介します♪
あっちには女子がいるはず
厚い壁があるけどね
発見日:2015年
提供:ままもる様
バリの空港のトイレマーク!
今回のトイレマークは、インドネシアはバリ在住のままもるさんからお写真をいただいたものです。
バリの空港で2015年に撮ったものだそう。
バリの衣装に身を包んだ男女が並んだもので、男性が女性を見つめているのが印象的ですよね。
私もこれを最初に見たときは、民族衣装の男女が並んでいて、土地ならでは!素敵♪くらいに思いましたが、実はこの二人には、元ネタがあるようなんです。
これは、バリの人にとっては割と有名なバリ絵画の一つ、アブドゥル・アジズ作の「ひかれあう心」という絵をフィーチャーしているそう。(Abdul Aziz「Mutual Attraction 」1974-75)
本当ならここにその絵画の写真を貼りたいのですが、使ってよさそうな画像が見つからず、その絵画を所有しているネカ美術館がこの絵画を使って営業告知しているフェイスブックのページを貼ります。
↑絵画としてはこの男女がそれぞれ縦長の額縁に入れられて、隣り合って並んでいる作品になります(気になる方は検索してみてみてください)。
実は、男女それぞれ別々の絵画だったそうなのですが、ネカ美術館の創設者ステジャ・ネカ氏が二つを並べると惹かれあっているように見えると感じたことから、二つを一緒に「ひかれあう心」として展示してあるそうなんです。
う~ん、非常に興味深いエピソードですよね。
トイレマークではなくても、男女を対に並べたくなるものなんでしょうか?
胸は覆っている
ちなみにこのトイレマークの女性、元ネタは胸がはだけちゃっていますが、これは覆われています。
写真を送っていただいたままもるさん曰く、インドネシアはイスラム教徒が多い国でもあり、そういう事情もあるとのこと。
まあしかし、これはイスラム教ではなくとも、これが日本でもおそらく胸は覆うと思います。空港という公共性の高い施設ですしね。
一部のバーや飲食店などでは日本なら胸くらいなら出しちゃったりしているものもあるとは思います。しかし、まだ私は直接会えていません(SNSで見かけたりはしますがね)。代わりに男性のが軽く出ちゃっているのはありましたよね。ハハ。
こんな感じで胸とか局部とか、男女が如実に違う部分って、人間って普段隠しちゃいますもんね。でもそれを直に表現しちゃうのは、はばかられるし…。
人間の性別って、生まれ持っての体のつくりだけじゃないから一筋縄にはいかないですもん。
だからこそ文化的な面で、スカートとか婉曲した表現を使ってきたんですけど、それはそれで最近各方面で疑問を呈すようになってきちゃって、ぐるぐるしちゃっているのが現在。
いろんな方法があるとは思いますが…でも多分、この表現方法の正解ってないんだと思います。いつまでも結論は出ないのかと。
「bli」「gek」のバリ語表記も注目
今回のトイレマーク、男性は「bli」と書かれています。
ままもるさんが言うには、これはバリ語でbliは「お兄さん」、家族や血縁関係のほか親しい間柄にあ
一方、女性は「gek」と書かれています。
gekは、「お嬢ちゃん」やお姐さんという意味で若い女性を呼ぶときの
うん……?年上お兄さんと若いお嬢さん…?
釣り合っているのかな…?
でも、そう考えると、よくある「LADIES AND GENTLEMEN」もそのような意味合いが入っているかも…。未婚の女性と立派な紳士…。
そういや、以前シンガポールの飲食店のトイレマークも若い女性とオジサンの絵画だったな…。でもこのオジサンは見た目、立派とは言い難いと思いますが…。
なんか世界各地で男女ってこんな認識なのかもちょっと気になるところではありますよね。改めて考えると面白いわあ。
ちなみに、青いトイレマークの方に書かれているのは男性が「PRIA」、女性が「WANITA」ですが、これはインドネシア語で「男性」「女性」という意味。フォーマルな感じのいい方だそうです。
マークなら政治的なほうを使っている感じですね。
同じ空港に違うトイレマークもあるみたい!
今回調べていて、この空港ではこれと異なるトイレマークが複数あることがSNSでわかりました。
バリダンサーの立ち姿だったり、頭飾りをつけた肩から上の絵のものがあるようです。どれも、バリらしくて絢爛なイラストですが、コレ…男女わかるか…?てな印象もありました。
いつかこのトイレマーク写真も入手してご紹介できたらなあ…と思います。一番は私が行きたいなあ…と。
今回は、ままもるさんにお写真をいただけたので、また面白いページができました。ままもるさん、ありがとうございました!
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