今回見つけたトイレマークは、凄まじいほど必要最低限の表現です。
これをMOさんにもらってみた瞬間、心躍っちゃいました。久々に面白かったトイレマーク、ご紹介します。
極限まで表現を省いた結果さ
頭を取り去ったのね。
発見日:2022年9月22日
提供:MO様
三角だけのトイレマーク
今回のトイレマークは……とっても思い切った姿をしています。
そこにあるのは青と赤の三角形のみ。
男性が青で▼のほう、
女性が赤で▲のほうです。
もしかしたら、エレベーターの上下表示ボタンなのか?とか、
窓の非常口なのか?とか、
シンプルゆえに、表現するものの幅が広くなってしまう可能性が出てきてしまいます。
しかし私たちは何となく男女の判別がつきますね。
シンプルなトイレマークが前提にあるマーク
三角だけで男女の想像がつく理由。それは、この↑シンプルなトイレマークを知っているからです。
このマークを知っていること前提で、頭を省略しても大丈夫になっているんです。
一般的に、▲が女性のスカートを表し、▼は男性の肩幅を表す胴体の表現ではありますよね。モチロン、これに青と赤の色の情報も付きます。これがわかっているからこそ、三角形で判別可能となっています。
これが胴体というイメージがなく、ただの三角形情報だけではまた違う方向へ行ってしまいます。
なぜなら、三角だけで「男性」の意味を含む場合もあるんです。
三角自体に性別の意味がある?
▲自体に性別の意味を持たせた表現も世界には存在します。
以前にも紹介しましたが、アメリカなどでは▲が男性、●が女性のトイレ表示に推奨されている地域もあります。
日本でも、アメリカ本社の基準からなのか、ディズニーランド・シーではこの方法にのっとったトイレマークがたくさんありました。
そもそもこの▲と●のトイレ表示は、視覚障害者が触ってわかるように、という配慮から1970年代に自身も視覚障害を持っていた博士による運動が起こりです。
しかしそれ以前に、1845年あたりから人類学や遺伝学の分野では、家系図などに用いる記号として男性を▲(または■)、女性を●で表現したりしています。
この▲と●がなぜそれぞれ男女を表すようになったのか…も、私の調べた限りではよくはわかりません。しかし、通例として現在一部地域で使われているものでもあります。
日本ではあまり浸透していないように見えますがね。意外とこの表現は潜んでいたりします。
詳細は以下のページもどうぞ。
それにしても興味深いトイレマークでした。
コメント