今回、知人にいただいたトイレマークは、シンガポールのホテルにあったそう。
見るからに西洋貴族ないでたちですが、この服装はなにやら意味あるんだろうか?と思って調べてみました。
この帽子がこだわりさ!。
女性は優雅でしょう。
発見日:2024年1月
提供:こーすけ様
ラッフルズホテルのトイレマーク!
今回のトイレマークは、シンガポールの高級ホテル「ラッフルズホテル」にあったものだそう。
↓こんな感じの格調高い5つ星ホテルですね。
イメージ:写真AC
この「ラッフルズホテル」は、シンガポールがイギリスの植民地だった時代の1887年にペルシャ系アルメニア人の兄弟が創業した歴史あるホテル。
宿名の「ラッフルズ」とは、近代シンガポールの建国の父とされる、イギリスの植民地行政官トーマス・スタンフォード・ラッフルズにちなんでつけられたそう。
ラッフルズは街中にもこんな感じで↓像が立っている象徴的な人物のようです。
珍しい帽子をかぶった男性トイレマーク
今回のトイレマークで注目すべきは、男性が特徴ある形の帽子をかぶっている点ですね。
日本ではたいてい西洋風の帽子といえば、圧倒的にシルクハットが多いです。
今までのトイレマークを見ても…シルクハット多数。
そのほかは山高帽や…
中折帽
カンカン帽みたいに平たいもの
など、19~20世紀の紳士風ものがほとんどです。
それなのに今回ときたら。
これはたぶん…「三角帽子(トリコーン)」と呼ばれるアレじゃないでしょうか。
イメージ的にはこんなやつ↓。
(wikipediaよりジョン・フランシス・リゴー作ホレイショ・ネルソン 大尉)
↑この人物は、ラッフルズではなく同時期のイギリスの提督ネルソン(1758年 – 1805年)ですけどね。多分、服装的にはこんな感じのイメージなのかと思います。
帽子に関して言えば、コレ、「海賊の帽子」と言ったほうがわかりやすいのかもしれません。
この帽子はなかなか実用的だったようで、雨が降っても折り曲げている溝から水が流れていくので、しずくが顔に当たらないなど良かったようです。
シンガポール建国時代といえば、まさに「植民地時代」ですよね~。
でも実際、ラッフルズがかぶっていたのかどうかは、調べてみましたけど絵画は見あたらなかったんですよ。
なので、コレは本当にラッフルズなのかどうかは不明です。
しかしそこはやはりヨーロッパと歴史が深いシンガポール。
日本での単なる ”じぇんとるまん&れでぃーす” の近代イメージだけのトイレマークではなく、それより前の歴史を感じるトイレマークなのでした。
ということで、女性もそのころっぽい。
なかなか感慨深いトイレマークでした。
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