今回のトイレマーク、見つけたときは久々に「来た~!」なんて大興奮しました。
シンプルなようでいて、ある一定のスタイルもあるような感じ。
昭和を生きた人ならなんだか親しみがわくのではないかと思います。あの頃、おなじみだった「ファンシーグッズ」の絵、思い出しませんか…?
私のほうがちょっと小顔なの。
え、そうなの…?
目が点。
発見日:2024年1月20日
シンプルだけど…思い出すスタイル
今回のトイレマークはいたってシンプル。
ものすごく簡素で、男性は帽子で、女性はおかっぱ。色もハッキリとした黒と赤でわかりやすいです。
トイレマーク的にはもう最高です。情報を極限までそぎ落とした男女の描き方、それはそれは秀逸です。
シンプルなゆえに、目もただの点なんだ…といつの世も通じる普遍的な絵と思うこともできるのですが……、
古い市民体育館に生き残っていた古そうなマーク、と思うと、いやこれ、昭和の「ファンシーグッズ」全盛の時代のものなのでは?とも思うことができるのです。
ファンシーグッズとは
近年、昭和歌謡や昭和家電など、昭和リバイバルが叫ばれて久しいですが、みんなわりとスルーしちゃってるのが、全国各地に溢れていた、ファンシーグッズ。上記のような小物類ですね↑。
昭和後期~平成初頭には、原宿の「タレントショップ」、全国各地の観光地でこの類のイラストを使ったキーホルダーやお土産など溢れていました。
サンリオの「ザ ボードヴィル デュオ(1983)」「マロンクリーム(1985)」なども似た雰囲気ですよね。※画像は現代販売しているものです(※イメージ:楽天)。
この雰囲気のグッズって、顔の表情はなぜか点や線のみといったシンプルなもの。
表情もほぼ無。
そんなグッズがもてはやされた時代がありました……。かくいう昭和後期生まれの私も、子どもの頃はこんなグッズが身近でした。
この体育館は、調べてみるとちょうど竣工が昭和55年6月のようなんで、いつこのトイレマークが設置されたかは定かではないのですが、なんだかそんな時代を感じるデザインです。
いつまでも現役で…ここにいてほしい……。
ちなみにコレは2階トイレで、1階トイレはダイソーで売っているデザインのものになっていました。コレ↓。
何かあったら、付け替えられちゃいそう。いつまでも現存してほしいです。
男女を顔で見分けるのって大変?
今回のようなトイレマークは、今までの似た感じのものを挙げるとなると、過去にはこんなものがありました↓。
これらを見ると、髪型や帽子が男女を分ける決め手になっていますね。
しかし、中にはこんな髪型で男女わかるか?色で見分けてるだろ…?ってのもありました。それがこちら↓。どちらもショートカットで、前髪を横に流している方が女子です。これを女子と断言するにはなかなか厳しいものがあるような…。
……という髪型論争を突き詰めていくと、「髪が長いからって女子と決めるのもねえ…」という流れになってしまいかねません。
↓これらも色がついてなければ男女怪しくなる……かも。
とかく人の世は、男女の判別材料を髪型だけにしちゃうと問題になりがち…なんですね。
それを避けるには結局はこんな感じ↓の「髪型や骨格などで総合的に判断」せねばならなくなっちゃいます。
フフ。コレ、すごいトイレマークでしょう?
もうね、大好き。私の宝物です。コレトイレマーク収集初期に見つけたもので、ますますハマるきっかけになりました。
でもね、このトイレマークの残念なところは、遠くからじゃわからないところなんですよね~~~。
大多数のひとは、トイレマーク自体は鑑賞するのではなく通り過ぎるものなので、遠くから、横目でみていかにわかるかが重要です。
なので、「少ない判断材料」でわかることが必要。
でも、男女決めつけもよくない。
……難しいよね。
でも今回は、ただ帽子とおかっぱで分けているのかと思いきや、女子の方が少し頭が小さめで、おかっぱも縦長なんですよね。
二つ並べないとわからないくらいのデザイン調整、素敵です。
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