トイレマークが映画のワンシーンのよう!めぐりあった二人‐No.203

トイレマーク ――歴史ものアート

美しいワンシーンのようなトイレマークを紹介します。

やっと逢えた…!

さあ、行こうか

発見場所:東京都千代田区 「帝国ホテル」
発見日:2008年8月
提供:N様
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繊細な線が叙情的なトイレマーク

今回のトイレマークは、とても細かく描き込まれています。

細い線で指の一本一本の仕草までわかる。

男性は、葉巻とステッキを携えており、そのもみあげの形まで読み取れます。

 

女性は、日傘をさし、さらにシルクハットのような黒い帽子までかぶってます。

とっても繊細な線。

結構モノがいいトイレマークなんじゃ…ということが推測できます。

だって、この場所を知れば、そう考えるのも無理はありません。

帝国ホテルのトイレマーク!

このマークがあったのは、高級ホテルとして名高い「帝国ホテル」です!

ここで帝国ホテルについておさらいしましょう。

帝国ホテルとは…

fuku41さんによる写真ACからの写真 

帝国ホテルは、1890年(明治23年)、外国人の接遇を考え、国を代表するようなホテルとして建てられました。

最初の経営は渋沢栄一さんがされています。渋沢さんといえば、2024年から一万円札の肖像に選定されて今話題の人物ですね。その後、大倉家へと継がれましたが、戦後、財閥解体により、大倉家の株は接収され、その後1953年に「北支の煙草王」こと金井寛人が会長となります。

それから、国際興業、サーベラスファンド、三井不動産と主な株主が移っていきました。

現在の建物は本館が1970年、インペリアルタワーが1983年竣工だそうです。

でもトイレマークは新しそうですね。

葉巻を携えたトイレマーク

この男性のトイレマーク、よく見れば葉巻を持っています。

もしかしたら、戦後会長を努めた金井寛人氏は「北支の煙草王」も呼ばれた人物だったそうです。ちょっと意識しているのかしら…?

 

ちなみに以前タバコを持ったマークは一度ありました。

男性の8割が喫煙者だった?タバコをくわえるデザインのトイレマークについて-No.141
タバコを吸うトイレマークについて解説します

 

タバコについては、現在は法律でパブリックスペースは原則屋内禁煙となっていると思います。ただ、ホテルなどの客室内は法律的には適応除外だそうです。帝国ホテルも喫煙可能な客室と、そうでない客室はフロアごとに分けているよう。

トイレマークまでも喫煙を指摘はしなくてもいいかな、と思いますが…時代の流れとともにまた変わるかもしれませんね。

大阪の帝国ホテルでもこのマーク!?

帝国ホテル大阪でも東京と同じトイレマークを発見!詳細に観察してみる‐No.644
大阪の帝国ホテルにあったトイレマークを紹介します。

大阪の帝国ホテルでも同じマークを見つけました!

こちらのページではもう少し近づいてみています。

 

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