美しいワンシーンのようなトイレマークを紹介します。
やっと逢えた…!
さあ、行こうか
発見日:2008年8月
提供:N様
繊細な線が叙情的なトイレマーク
今回のトイレマークは、とても細かく描き込まれています。
細い線で指の一本一本の仕草までわかる。
男性は、葉巻とステッキを携えており、そのもみあげの形まで読み取れます。
女性は、日傘をさし、さらにシルクハットのような黒い帽子までかぶってます。
とっても繊細な線。
結構モノがいいトイレマークなんじゃ…ということが推測できます。
だって、この場所を知れば、そう考えるのも無理はありません。
帝国ホテルのトイレマーク!
このマークがあったのは、高級ホテルとして名高い「帝国ホテル」です!
ここで帝国ホテルについておさらいしましょう。
帝国ホテルとは…
fuku41さんによる写真ACからの写真
帝国ホテルは、1890年(明治23年)、外国人の接遇を考え、国を代表するようなホテルとして建てられました。
最初の経営は渋沢栄一さんがされています。渋沢さんといえば、2024年から一万円札の肖像に選定されて今話題の人物ですね。その後、大倉家へと継がれましたが、戦後、財閥解体により、大倉家の株は接収され、その後1953年に「北支の煙草王」こと金井寛人が会長となります。
それから、国際興業、サーベラスファンド、三井不動産と主な株主が移っていきました。
現在の建物は本館が1970年、インペリアルタワーが1983年竣工だそうです。
でもトイレマークは新しそうですね。
葉巻を携えたトイレマーク
この男性のトイレマーク、よく見れば葉巻を持っています。
もしかしたら、戦後会長を努めた金井寛人氏は「北支の煙草王」も呼ばれた人物だったそうです。ちょっと意識しているのかしら…?
ちなみに以前タバコを持ったマークは一度ありました。
タバコについては、現在は法律でパブリックスペースは原則屋内禁煙となっていると思います。ただ、ホテルなどの客室内は法律的には適応除外だそうです。帝国ホテルも喫煙可能な客室と、そうでない客室はフロアごとに分けているよう。
トイレマークまでも喫煙を指摘はしなくてもいいかな、と思いますが…時代の流れとともにまた変わるかもしれませんね。
大阪の帝国ホテルでもこのマーク!?
大阪の帝国ホテルでも同じマークを見つけました!
こちらのページではもう少し近づいてみています。
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