トイレのことをお手洗いというのはなぜ?外国は?‐No.746

トイレマーク ――足1本シンプル

お手洗いという単語について考察します。

トイレの後は手を洗えよ!

いかにも日本人~!

発見場所:大阪市北区 大阪駅前ビル
発見日:2014年5月25日
提供:KT様
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トイレのことをお手洗いというのはなぜ?

トイレマーク

今回のトイレは、男女ともに「お手洗」と表記してあります。

トイレの呼び方は日本国内でも複数種類があります。トイレ、お手洗、化粧室、便所…。それに加えて英語由来の「RESTROOM」や「LAVATORY」、「WC」なども見られます。

今回の「お手洗い」というのは化粧室と並んで、用を足すことに付随する行為を指したトイレの婉曲表現ですね。このお手洗いという単語は、少し考えれば想像できますが、用を足した後は手を洗うから、というところからきています。

日本にはもともと神社へ参拝する前などに手を洗って清める「御手洗(みたらい)」という文化があり、汚いところのあとは手を洗うという習慣がありました。トイレについても「ご不浄所」と呼ぶなど、用を足した後は手を洗っていました。

そこから自然と「お手洗い」と呼ぶようになっていった、といわれています。

トイレをお手洗いと呼ぶのはいつ頃から?

お手洗いの呼び方は昭和に入ってから広まった、といわれるようですが「精選版 日本国語大辞典」には「お手洗い」について以下の記述があるようです。

〘名〙 (「お」は接頭語) 「てあらい(手洗)③」を丁寧にいう語。
※妹背貝(1889)〈巖谷小波〉冬「アラお嬢様…、お手洗でございますか」

つまり、1889年の巌谷小波による「妹背貝」という短編小説に、「アラお嬢様…、お手洗でございますか」というセリフがある模様。1889年というと明治22年です。明治頃から使う人がいたということなのでしょう。どんな身分の人がトイレをお手洗いとしゃべっていたのか…?妹背貝、読んで検証してみたいですが、現代においそれと手に入るような代物ではないみたいです。明治期の言文一致の貴重な資料のようなんですけどね。何かわかりましたらまた追記しますね。

他国では?

もともと「toilet」という単語は、フランスで化粧品を並べる棚に敷いていた小さな布を指す「toilette」から来たものでした。しかしこれは手洗いの後の拭いたタオルとかではなさそうですね。また、「WC」は「water closet(水部屋)」の略ですがこの水は手洗いなのか便を流す場所なのか不明です。トイレと手洗いの関係については少し不明瞭な部分も多いです。

しかし、我々にはトイレと手洗を結び付けている大きな隣人がいます。

中国です。

中国では、トイレのことを「洗手間」または「衛生間」と呼びます。

こんな大国がそう呼ぶなんて、心強い…!と思いましたが。

…待てよ?

中国人ってトイレに行っても手を洗わないなんていうことも聞いたことがあります(全員ではないですよ!)。そもそも用を足した後手を洗うなんて日本人らしい習慣、と触れたばかりでしたが中国でもトイレ後は手を洗うのが当たり前だったんでしょうか…?(現在はコロナ禍なので必ず洗っていることと思いますけれども!)

と思い、この洗手間という単語が使われ始めたのがいつ頃からなのか調べたいと思ったのですが…全くわかりませんでした。もしかしたら、日本の「お手洗い」が中国へ輸入された可能性があるのか!?とも淡い期待を抱いたのですが…真相はわからずじまい。今後も調べていきたいと思います。ただ、誰かわかる人がいたら教えてください。

そして、中国がないのなら韓国は!?と思い、韓国を少し調べてみたのですが、面白いことが浮かび上がってきました。

韓国語で「洗手【세수(セス)】」という単語は、なぜか「洗顔」の意味で一般的に定着しているそう。

「세안(洗顔)」という単語もあることはありますが、化粧品など専門的な分野で使う場合が多いのだとか。

洗顔…トイレに行ってさすがに洗顔はしないなあ…。

ということで、ここで色々納得しちゃいました。

韓国語のトイレ表記って、私が今までにあったものは「化粧室」という意味の「화장실(ファジャンシル)」一択でしたもん!は~そういうことね~。

 

なんだか手を洗うということの東アジアの状況を色々と考えさせられました。思わぬところで出くわす手洗い問題。このコロナ禍、手を洗うことで乗り切っていきたいですね!そしてまた海外のトイレマークを気楽に眺めることのできる世が来てほしい。

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