善男善女のトイレマークを紹介します。
イイ男だろ~?
善人の方の意味ね
発見日:2014年6月29日
提供:KT様
善男善女と書かれたトイレマーク!
今回のトイレマークは、それぞれ男女のマークの下に「善男善女」と書かれています!
善男善女…。
あまり聞きなれない表現ですが、実はこういう呼び方をしたトイレマークは過去にもありました!
↑これは大宰府にあったものでした。大宰府も昔から寺院が多いですが、どちらかというと太宰府天満宮が一番有名です。天満宮は菅原の道真をまつった神社のひとつですよね。ということで、この「善男善女」は仏教だけでなく転じて信心深い人を指すこともあるそう。
また、韓国では「まじめで善良な男女」という意味で「善男善女(ソンナムソンニョ)」という表現を割と使うそうです。
服装にも注目!
今回のトイレマーク、注目すべきは服装です。特に女性の姿は中国大陸の服装または、その影響をもろに受けた飛鳥奈良時代くらいの服装をしています。裳とよばれるスカート状なんですよね。また、髪型も頭頂部でお団子にしてある恰好です。これが平安時代くらいになると十二単や着物といった独自進化が始まるのでなかなかこの服装は興味深いです。
珍しいこの服装は何をモチーフにしているのか…?というところが気になりますよね。場所から考えてみると、このトイレマークがあったのは奈良県野迫川村の「高野豆腐伝承館」というところだそうです。野迫川村が高野豆腐の一大産地になったのは、幕末に一人の庄屋が高野山から製法を習得したところから。戦後に機械化されるまで高野豆腐づくりが栄えていたそうです。
幕末~戦後となると、この服装は関係ありませんよね。となると、高野豆腐そのものの歴史にリスペクトしているんでしょうか?
高野豆腐自体は、弘法大師が唐から持ち帰ったという伝説があります。
とうことは、唐代の可能性があります。唐代といったら…こんなの?
周昉「簪花仕女図」(Wikipediaより)
見づらいので、唐の漢服コスプレ画像ですが、髪垂らしているしイメージだとこんな感じ?
一方で男性は、笏と冠があるので貴族男性のようではありますが…
このくらいの時代の貴族男性の服装と比べると、襟の部分は貴族の着るような襟が丸く立っているものではなく、着物のような合わせ襟ですよね。上着も長くないですし。なんか…不自然。
ズボンの形とかみると、「作務衣」にも見えますよね。
一体どういった服装なのか…。
高野山ということで僧侶にしたいのなら冠と笏はなくてもよかったし、空海が唐に渡った時の服装にしたいのなら服装はもっと貴族寄りでもよかったんじゃないかと。
でも、素朴な感じが面白いです。まさに「善男」。高野豆腐、高野山。ここへ善男善女がつながってくるわけですね。
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