トイレマークの胴体と足部分に切れ目が入っているもの。古いマーク?‐No.303

トイレマーク ――腕ナシ足1本ピクトグラム

胴体と足が切れているトイレマークを紹介します。

まあいたって普通と思うのですが…

ねえ?

発見場所:福岡市中央区 福岡市美術館
発見日:2009年4月4日
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胴体と足の間に切れ目が入っているもの

トイレマーク

今回のトイレマークは、胴体と足の間に切れ目がはいっているものです。

こうしたトイレマークは、今までもいくつかありました。

トイレマークの胴体と足が着ぐるみのよう?-No.153
トイレマークを紹介します
トイレマークの男性が逆三角形の胴体で女性は足があるもの-No.110
トイレマークを紹介します。
ミュンヘン五輪’72のトイレマーク!後ろに手を組んでいる?‐No.090
後ろ手を組んだようなトイレマークを紹介します。

 

しかし今回のトイレマークは、個人的な見解ですが何となくあるトイレマークを思い出させました。

それがコレです。

トイレマーク

いや、形的には全く違うものなんですけどね。

でも古そうな感じが何となく、似ているような…。

実はこの似ていると思ったトイレマークは、由緒あるトイレマークなのです。それは1964年の東京五輪の際に考案されたものです。

詳細は以下ページをご覧下さい。

東京オリンピック’64がトイレマーク誕生のきっかけ?誰が作ったの?‐No.355
トイレマークの元祖というべき1964年東京オリンピックのトイレマークを紹介します。

 

 

その後、1974年に私たちが現在よく見るAIGAマークがアメリカで発表され、2002年には一番と言っていいほどよく見るJISマークが登録されます。現在では公共のマークはこれで結構統一されていますね。

トイレマークについて!一般的によく見るAIGAマークとは?-No.001
AIGAのトイレマークについて解説します。
トイレマークで一般的なJISマークのものは?素材はどこで入手できる?-No.002
今回は一番と言っていいほどよく見るトイレマークについて解説します。

 

なので、1964年から1980年代にかけては、いろんなトイレマークが存在していたんだろうなあ…と思います。

なので、今回のトイレマークはいつ設置されたものかはわかりませんが、1964東京五輪マークに影響を受けたものであれば興味深いなあ…と思い、一応建物について調べてみました。

福岡市美術館の竣工年は?

福岡市美術館(上原淳也さんによる写真ACからの写真 )

福岡市美術館は、1979年に前川國男(1905~1986)によって設計されました。

前川國男さんはル・コルビュジエという建築家の世界的な巨匠に学び、戦後日本の建築界をリードしてきた人物。彼は全国で多くの公共建築を手がけています。

結論

トイレマーク

もしこのトイレマークが当初のもののままなのであれば、東京五輪から15年後、AIGAマークがアメリカでできてから5年後くらいになりますね。

1964東京五輪寄りのどことなく野暮ったい感じがすると思うのですが…。影響あったら興味深いな。この時代のトイレマークはどこもこんな感じだったのかな?思い過ごしかな?

ということで、それこそ建物なら竣工年がわかりますが、トイレマークは竣工年がわからないので、どうしようもないっちゃないのですが、70・80年代のトイレマーク勢力図を考える上で頭の片隅においておきたいトイレマークでした。

今私が興味あるのは、東京五輪後、AIGAマークにされるまでの間のトイレマークの状況です。それこそ群雄割拠していただったんだろうなあ…と思います。AIGAやJISが天下を取る前に勢力があったもの。お上にコレ!と指定される前の民間のトイレマークの勢力図です。笑。これからも研究続けます!

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