胴体と足が切れているトイレマークを紹介します。
まあいたって普通と思うのですが…
ねえ?
発見日:2009年4月4日
胴体と足の間に切れ目が入っているもの
今回のトイレマークは、胴体と足の間に切れ目がはいっているものです。
こうしたトイレマークは、今までもいくつかありました。
しかし今回のトイレマークは、個人的な見解ですが何となくあるトイレマークを思い出させました。
それがコレです。
いや、形的には全く違うものなんですけどね。
でも古そうな感じが何となく、似ているような…。
実はこの似ていると思ったトイレマークは、由緒あるトイレマークなのです。それは1964年の東京五輪の際に考案されたものです。
詳細は以下ページをご覧下さい。
その後、1974年に私たちが現在よく見るAIGAマークがアメリカで発表され、2002年には一番と言っていいほどよく見るJISマークが登録されます。現在では公共のマークはこれで結構統一されていますね。
なので、1964年から1980年代にかけては、いろんなトイレマークが存在していたんだろうなあ…と思います。
なので、今回のトイレマークはいつ設置されたものかはわかりませんが、1964東京五輪マークに影響を受けたものであれば興味深いなあ…と思い、一応建物について調べてみました。
福岡市美術館の竣工年は?
福岡市美術館(上原淳也さんによる写真ACからの写真 )
福岡市美術館は、1979年に前川國男(1905~1986)によって設計されました。
前川國男さんはル・コルビュジエという建築家の世界的な巨匠に学び、戦後日本の建築界をリードしてきた人物。彼は全国で多くの公共建築を手がけています。
結論
もしこのトイレマークが当初のもののままなのであれば、東京五輪から15年後、AIGAマークがアメリカでできてから5年後くらいになりますね。
1964東京五輪寄りのどことなく野暮ったい感じがすると思うのですが…。影響あったら興味深いな。この時代のトイレマークはどこもこんな感じだったのかな?思い過ごしかな?
ということで、それこそ建物なら竣工年がわかりますが、トイレマークは竣工年がわからないので、どうしようもないっちゃないのですが、70・80年代のトイレマーク勢力図を考える上で頭の片隅においておきたいトイレマークでした。
今私が興味あるのは、東京五輪後、AIGAマークにされるまでの間のトイレマークの状況です。それこそ群雄割拠していただったんだろうなあ…と思います。AIGAやJISが天下を取る前に勢力があったもの。お上にコレ!と指定される前の民間のトイレマークの勢力図です。笑。これからも研究続けます!
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