家族連れのトイレマークを紹介します。
オス…
メス…
発見日:2009年12月某日
提供:ヒゲアキラ様
「MALE」「FEMALE」のトイレマーク!
今回のトイレマークは、中国にあったものをいただいたのですが、よ~く見ると、英語表記が「MALE」「FEMALE」となっています。
トイレ表記の場合、たいてい英語で男女を表現する場合は、「MEN・WOMEN」または「GENTLEMEN・LADIES」です。たまに「BOYS・GIRLS」なんてものもあります。
当サイトで今まで扱ったもので英語表記のものを見てみると、下記のような具合。
英語表記 | 登場数 | パーセント |
GENTLEMAN・LADY(複数形含む) | 38 | 48% |
MAN・WOMAN(複数形含む) | 26 | 33% |
MAN・LADY(複数形含む) | 13 | 16% |
BOY・GIRL(複数形含む) | 3 | 3% |
まあまだ全体で80しか英語表記ないので、何とも言えない数字ですが、英語だとGENTLEMAN・LADYの表現が多いようです。しかしMAN・WOMANも猛追しています。
でも今回は初めて「MALE・FEMALE」に出会いました…!
そもそも、「MALE・FEMALE」「MAN・WOMAN」「GENTLEMAN・LADY」の用法はどう違うのかについて調べてみました。
「MALE・FEMALE」っていつ使う?
パスポートの性別の欄の記載は、男性がMALEの「M」、女性がFEMALEの「F」ですね。
このようにMALE・FEMALEが使われるのは、パスポートや、人口統計などの記載、または事件の報道のときに限られています。
つまり「生物学的な性別」を表すときです。
そのため、動植物の「オス・メス」を言うときもこの単語が使われます。
一方で、「MAN・WOMAN」は、「文化的な背景も含む個人」を表現する際に使われます。この社会的・文化的な観点からの性は「Gender」であり、「女性の権利」などで使われるときは「Women’s rights」といいます。
そして、「MAN・WOMAN」を丁寧にした呼び方が「GENTLEMAN・LADY」です。目の前にいるときには、「WOMAN」よりも「LADY」を使った方がいいとされます。
これら違いがあるようですがトイレの場合、どの表現を使うことが多いんだろう…と思い、GOOGLE検索したときに上がってくる数を比べてみると…
検索語句 | 検索数(2020年3月調べ) |
MALE TOILET/FEMALE TOILET | 約632,000,000件/約907,000,000件 |
MAN TOILET/WOMAN TOILET | 約1,020,000,000件/約561,000,000件 |
MEN TOILET/WOMEN TOILET | 約491,000,000件/約627,000,000件 |
MEN’S TOILET/WOMEN’S TOILET | 約333,000,000 件/約381,000,000件 |
GENTLEMAN TOILET/LADY TOILET | 約126,000,000件/約433,000,000件 |
GENTLEMEN TOILET/LADIES TOILET | 約14,200,000件/約251,000,000件 |
GENTLEMEN’S TOILET/LADIES’ TOILET | 約3,080,000件/約228,000,000件 |
あれ?「MALE/FEMALE」の表現がかなり多くね…?
…と思って、冷静になってよく考えてみると、GOOGLE検索で上がってくるのって、文章のなかの語句なので、トイレプレートでどう表現されているかとは違ってくるのでした。
そうじゃん…。しかもこのなかで形容詞表現は「MALE・FEMALE」だけなので、それによっても差が出るかもしれません。「MAN・WOMAN」「GENTLEMAN・LADY」は名詞表現なのです。
しかし、どの語句も女性の方が検索数が多いってのが気になりますね。
つまり…トイレのMALE・FEMALE表現はアリ?ナシ?
トイレという場は、男女で用の足し方が生物学的に違うという動かしがたい事実があります。
そのため、MALE・FEMALEでもよさそうではありますが…。
文化的に生きている(という自負がある?)人を目の前で「MALE/FEMALE」と指摘するのは、はばかられるのか、トイレ表記の場合はほとんどの場合が丁寧な言い方「GENTLEMAN・LADY」です。
トイレはその生理的な行動にもかかわらず、恥ずかしさをもって、文化的に婉曲表現したりする、稀有な場所です。生物的な性と文化的な性が交錯しており、最近ではトランスジェンダーの方々までどうトイレの性表現に組み込むかまで話題になっています。答えはすぐには出そうにはありませんが、永遠の課題になりそうですよね。
って、文化人類学のようなところへ足ツッコミ気味になりましたが、結論としては「MALE・FEMALE」という表現はアリでもあり、ナシでもあります。
家族連れのトイレマーク!
今回のトイレマークは、それぞれ子連れでした!
真ん中に写っている注意書き看板からもわかるように、等身大くらいの大きさだったようです。また、女性のほうが男性よりも背が低めに描かれていて、なかなかリアルに表現されています。
背の高さも平均に合わせるようにして忠実に気を配って描かれているようですが、両端の子どもはどちらも半分で見切れていて、面白いです。
ちなみに子連れトイレマークは過去にこんなものもありました。
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