韓国の衣装のトイレマークを紹介します。
남자화장실(男子トイレ)
여자화장실(女子トイレ)
発見日:2011年12月29日
提供:M様
韓国の歴史的衣装のトイレマーク!
今回のトイレマークは、Mさんにいただいた、韓国にあったトイレマーク。しかも韓国の歴史的建物などが並ぶ観光施設にあったということなので、歴史的な衣装です!とても興味深いです!
いつ頃の服装なのか詳しく見てみましょう!
18~19世紀の李氏朝鮮王朝の礼服?
女子トイレマークを見てみると…スカート部分があまり広がっていませんね。
韓国の服装といえば、割とどの時代も女性は大きく広がったチマという胸元から大きく広がったスカートのはず。ということは、中国の影響が濃い古代朝鮮でしょうか?
…と思い調べてみましたが、この髪型は古代ではないようです。
このトイレマークを見ると、女性は後ろに束ねた髪にかんざしを真横に刺し、そのかんざしにコイテンギと呼ばれる赤い布を巻いて垂らしています。これは、現在の韓国の婚礼服などでも見られるスタイルです。
こういった頭の後ろの下部分で束ねてかんざしを挿したスタイルは、18世紀以降の髪型だそうです。
ということは、トイレマークとしてのデザインの便宜上、スカート(チマ)を広げなかったということでしょうか?
う~む…服装に関しては疑問がちょっと残ります。
ちなみに男性は…
男性は下がズボンのようになっているのも多いですが、ズボンが見えていないですね。足元は見切れたのでしょうか…?うーん…よくわかりません。
韓国女性の歴史的な髪型について
今回のトイレマークのように、女性が真横に櫛をさしたスタイルは、前章で18世紀以降と述べました。それには紆余曲折があったよう。
韓国の歴史ドラマといえば、大きな三編みを頭に巻いた髪型もよく見られますよね。こんな髪型。↓↓↓
これは李氏朝鮮(1392年~1897年)の中期頃。16世紀とか17世紀の王妃など身分のある女性の髪型だそう。見た目もゴージャスなんで、髪の量や飾りの大きさなどどんどん派手になっていったそうですが首を痛める女性も多く、なかには首を骨折して亡くなった方も出てきたそう。
そこで、1756年にこの派手な髪型禁止令が出されます。
それでもなかなか収まらなかったようで、何度かの禁止令ののちに、髪型は前述の後ろでかんざしを挿すスタイルになったよう。
しかし、身分によっても髪型は異なるので、一概には言えないですけどね。なかなか興味深いお話でした。
韓国語のトイレ表記について
今回のトイレは、それぞれ「MEN」の上に「남자화장실」、「WOMEN」の上に「여자화장실」と書いてあります。
後ろの三文字「화장실」は同じですね。これは「ファジャンシル」と読み、「化粧室」の意味です。
以前にも紹介しましたね。
そして男性は「남자」と前に書いてありますがこれは「ナムジャ」と読み、「男子」です。女性の方に書いてある「여자」は「ヨジャ」と読み、「女子」です。
つまり、韓国語で「男子トイレ」「女子トイレ」とあるようです。
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