出雲市にあったトイレマークを紹介します。
私の舞を見て!
ハイ!正座して見させてもらいます!
2012年4月28日
提供:中村様
女性は踊っている?トイレマーク
今回のトイレマークは、女性が両腕を上げて日本舞踊のような舞の姿が特徴的です。おかっぱだから若い娘なのかな?
一方で男性は、ただただ座っている様子。
このトイレマークは、いくつかの場所で見られたそうです。
手作りだからかちょっとずつゆがんだりしていますね。それもまた味です。
しかしこのマークが複数で使われているということは、この踊る姿が何か重要なのかもしれません。
なぜでしょうか…?
やはり、それは出雲という地で踊りといったら、「出雲阿国」しかいませんよね!
出雲阿国とは?
出雲阿国(いずものおくに)とは、17世紀初めに「かぶき踊」を始めた女性とされています。彼女は出雲大社の巫女だったとされており、出雲大社修繕のための寄付を募るため諸国を巡った際に評判となったそう。
当初は「ややこ踊り」というおさな子のような踊りだったようです。しかしそのうち、当時「かぶき者」と呼ばれる粋がっていた若者たちが、茶屋で女と戯れる様子を表現した「かぶき踊り」というものを始めました。その踊りでは、阿国は男装してこのかぶき者を演じました。阿国以外もこの一行は男装・女装をした興業を行っていたそうで、それが京や江戸で人気を博したそうです。
このかぶき踊りがのちに「歌舞伎」という芸能につながったと言われます。
…って、アレ?男装?
アレ?男装しているのが出雲阿国の踊りなら、このトイレマークは齟齬が生じます。
阿国は男性マークの方、ということになりかねません。ありゃ~これは危険!
じゃ、このトイレマークは出雲阿国と関係ないのでしょうか…。
しかしそもそも、出雲阿国も当初は、可愛らしい少女の「ややこ踊り」をしていたと言われます。
…と見るとこのトイレマーク、おかっぱ姿で「ややこ」だとも言えます。じゃあ、初期の出雲阿国…???えーでも、かぶき踊りが人気を博す前の段階のをモチーフにするかしら…?
うーむ…深読みすればするほど、ぐっちゃぐちゃになってきました。
そもそも日本の伝説的なシーンって、ヤマトタケルの熊襲征伐にしろ、神功皇后の朝鮮出兵にしろ女装したり男装したりしてるから、色々複雑なんですよ!!! そして、今回のかぶき踊りも然り。
……ふー。
でもそこがトイレマークの面白いところなんですけどね☆
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神功皇后についてはコチラ
津軽凧でもヤマトタケル熊襲征伐が描かれたりしています(画像はスミマセン無いです)
ちなみに、オムツ替えシートのトイレマークが可愛い
余談ですが、身障者&オムツ替えシートと思われるトイレマーク。
赤ちゃんの描写が一番リアルです!可愛い。
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