浮世絵モチーフのトイレマークを紹介します。
あぁあ~。俺消えちゃう…
アナタはみんな見たことあるから大丈夫!
発見日:2014年5月29日
提供:M様
かなり色褪せたトイレマーク!
今回のトイレマークは浮世絵がモチーフです!
ただ、とっっっても色あせてしまって、せっかくの絵がもったいない!
屋外のトイレマークの宿命ではありますが、どうしても紫外線の強い力に顔料がやられてしまって色褪せて行ってしまうんですよね…。そのため、現代の屋外看板のほとんどは、この影響を軽減する塗料を使ったりコーティングしたりしています。が、このトイレマークは全体的に薄くなってしまっていますね。措置を取らなかったのかな?せっかくなのにホント勿体ない…。
男性イラストの題材は?
男性イラストの題材は、浮世絵で一番有名なのではないかと思われる、東洲斎写楽の「三代目大谷鬼次の奴江戸兵衛」です。この画像ですね。
彼はトイレマークでもたびたび登場しており、歌舞伎の役者絵です。つまり、三代目大谷鬼次の演じる奴 江戸兵衛ですね。どういう役柄なのかについても以前紹介しておりますのでこちらのページもご覧ください。
女性イラストの題材は?
女性イラストの題材は、喜多川歌麿による「木挽町新やしき 小伊勢屋おちゑ」です。
評判の水茶屋娘を描いたシリーズの一枚で、小伊勢屋のおちゑさんを描いたもの。手には黄表紙と呼ばれる大人向けの絵本、現代で考えるとマンガみたいなものを読んでいます。黄表紙の中身がちょっと見えている部分がとてもリアルに描かれていますね!
なぜこの二人?
ではなぜ、この二人がトイレマークになったのでしょうか?
作者も東洲斎写楽と喜多川歌麿、役者絵と美人絵でシリーズも異なります。このトイレマークのあった箱根神社という場所から考えても何の縁もないようですし…。正直、この二つの関連に検討がつきません。
むしろ、男性は有名なものだからいいとして、女性マークになぜこのおちゑさんを選んだのかを考えた方が近いかもしれません。美人画だからでしょうか?となると、割とよく見る美人画と考えると「ポッピンを吹く娘」だと思いますが、今回はこの組み合わせではないですもんね。まあ、何らかの思惑があったのかもしれませんね。
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