フランス語でトイレって何ていうの?男女表記についても解説!‐No.818

トイレマーク ――四肢アリピクトグラム

今回のトイレマークは、骨まで大洋ファン様にいただいたフランスのトイレマークです!

マーク自体はAIGAのマークのようですが、トイレの綴りが私たちが一般に見かける英語のそれよりアルファベットが少し多いですね。

フランス語でトイレはどう発音するんでしょう?また、男女表記は?気になったので調べてみました。

TOILETTES

トワレットね。

発見場所:フランス 高速道路サービスエリア
発見日:某日
提供:骨まで大洋ファン様
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フランス語でトイレはなんていう?

トイレマーク

フランス語でトイレは、「Toilettes」(トワレット)と言います。語尾は発音しないので、複数形でもこの発音です。

フランス語の場合、トイレは一つでも複数形を使うそうです。冠詞もつければ「Les Toilettes」ですね。

「Toilette」というのは身支度などの意味。もともとは「布」を意味する「Toile」に、「小さい」を意味する「‐ette」がついて、「小さな布」という意味でした。この小さな布の上に化粧品を並べていたことから、身支度の意味が付き、さらに化粧台を指す言葉になりました。その単語がイギリスに渡り、「Toilet」として世界に広まるなかでだんだんと、現代のトイレを指す言葉になったようです。つまり、我々日本人の言う「トイレ」という単語のそもそもの始まりは、ここフランスだったんですね。

「Toilettes」のほかには、「W.-C.」(ヴェセ)を使うこともあるそうです。これは英語と同じで「WC」、water-closetsの略なのだそうですが前述のとおりclosetsと複数形の略です。冠詞もつければ「les W.-C.」です。ちなみにフランス語だと辞書では「W.-C.」という書き方になっていますが、一般には「WC」で十分通じるそうです。発音はちょっと特殊で、そのまま「WC(ドゥブルヴェセ)」ではなく、「VC」の音で「ヴェセ」と言います。

このほか、口語では「petit coin」(プチコワン)を使うこともあるそうです。これは直訳すると「小さな隅」という意味。冠詞もつければ「Le petit coin」ですね。この表現は単数形ですが、他の単語のように複数形になることもあるそうです。

また、パリ市内でよく見る有料の公衆トイレは「Sanisettes(サニゼット)」といい、これは使用後は自動で床含む個室全体の清掃を行うもの。毎回洗浄されるのはいいですが、忘れ物をした際などは全体洗浄のため悲惨なことになるのだとか。

サニゼットについてはこちらのページも参照ください。

フランスの公衆トイレの歴史と男性用小便器について‐No.971
フランスの公衆トイレの歴史について解説します。

 

フランス語で「トイレはどこですか?」は何ていう?

フランス語でトイレはどこですか?は以下。

Où sont les toilettes?(ウ・ソン・レ・トワレット?) 

 

これさえあれば大丈夫!

でも、ヨーロッパは公衆トイレとて有料のものが多いのでちょっと注意ですね!

フランスでの男女表記は?

フランスでの男女表記は、Homme / femmeMessieurs / Dames」などがあるそうです。

「Homme / femme(オム/フェム)」は「男性/女性」の意味で使われる一般的な単語です。

また、「Messieurs / Dames(メッシュー・ダーム)」は、「紳士淑女」の複数形です。単数形が「Monsieur/Dame(ムッシュー・ダーム)」です。

よくフランス語では改まって呼びかける際に「ムッシュー・マダム」なんて聞きますが、ムッシューは前述のとおりですが、マダムというのは「私の (ma) 婦人 (dame)」という意味からきた単語で、「Madame」となります。通常は既婚女性を指し、未婚女性は「mademoiselle(マドモアゼル)」といいますが、2012年以降、行政文書ではマドモワゼルは廃止され、女性全般に対しマダムを使うようになっているのだとか。

フランスでは男女兼用トイレも多い?

 

ちなみにフランスでは、トイレが男女兼用になっているところも多いようです。

モチロン、トイレの中は個室になっていて、それぞれ個室で用を足しますよ!

しかし…、男女同じトイレという空間に入るにもかかわらず、トイレマークは男女の姿を描く…。とても深い哲学のような気がしてきます。

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