先日見つけたトイレマークは、男性の足に白いカバーのようなものが付けてありました。
これは、19~20世紀の一時期に男性の礼装として使用されていたようですが、現在では使われなくなっています。
気になったので調べてみました。

男の身だしなみだ

スパッツが?
発見日:2016年6月17日 ※再撮2025年10月18日
男性の礼装用スパッツとは?
(楽天)
スパッツは男性が着用した甲と足首を覆うアクセサリー。
もとはスパッターダッシーズ(spatterdashes)と呼ばれる泥除けのための脚絆でしたが、19世紀後半から20世紀初頭にかけて、ジェントルマンのファッションアイテムとして広がり、スパッツ(spats)と略して呼ばれるようになりました。白やグレーの淡いものが粋とされ、たいていはモーニングコートの足許に組み合わせており、のちにフロックコートにも合わせるようになりました。
Wikipedia(spats)より1912年にスパッツを着た役者Claude Rains。
日本語では半ゲートルとか半脚絆とも訳されます。
1923年にはイギリス国王ジョージ五世もスパッツを着用した姿がみられますが、1920年代をピークに、次第に使われなくなっていきました。
作品としては俳優でダンサーのフレッド・アステアのミュージカル映画などでも着用している姿を見ることができます。
また、マイケルジャクソンの「スムーズクリミナル」でも、マイケルがスパッツをはいた姿をみることができます。マイケルが斜めになる有名なダンス「ゼログラビティ」のアレです↓。
この本来のスパッツってすっごくマイナーなアイテムなので、それが逆に萌えどころですね!何だろう?色気を感じます…。
日本でいうスパッツとは?
そもそも、日本で「スパッツ」といえば、上記の画像のような、ピタっとした服を思いますよね。実はこれは、日本のみで、単語が輸入された際に間違って認識してしまった、ということのよう。
日本語のスパッツに相当する単語は、「レギンス(leggings)」なのだとか。そういえば、最近スパッツのことをやたらレギンスというな…なんて思ったのは、国内で間違いを正していく過程だったもよう(笑)。
結論!このトイレマークは…

…ということでこのトイレマークは、スパッツが全盛期だった1920年代頃なのかな~?と思います。こんな細かいところまで描写しているとは、面白いトイレマークです。
一方で女性は、よくは見えませんが、何か網状のものを小脇に抱えているようにも見えます…。

それこそ映画とか何か特定のものをオマージュにしているトイレマークなのかもしれません。
追記)館内案内図などもイラスト統一してあった!
今回のトイレマーク、なかなか凝った造りでとても素敵なんですが、興味深いのが館内案内図などのトイレの場所を知らせるマークなどもこのイラストで統一してありました!
館内案内図も

トイレ前の看板も

他の施設では、一般的なJISマークなどになっちゃったりしてるんですがね。
いつまでもこのままで生き延びていてほしいです。



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