トイレマークは江戸庶民?城の敷地内にあったものだけど…-No.099

トイレマーク ――歴史ものアート

江戸時代の格好をしたトイレマークを紹介します

城内のトイレではあるが…

なんだか俺ら、町人みたいだな

私は打掛けも着てないしねえ

発見場所:佐賀県唐津市 唐津城公衆トイレ
発見日:2008年1月12日
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城の中の和服トイレマーク!

トイレマーク

今回見つけたトイレマークは、唐津城内のものです!

顔などは描かず、髪型と服装だけで描いています。

 

 

和服ではありますが…

いわゆる、お殿様と奥方様ではないと思います。

 

その理由が服装にあります。では、男女それぞれ見てみましょう。

男性は…小姓か庶民レベル?

 

まず男性ですが…このトイレマークからいくと、こういった小袖(こそで)姿ですね。(※頭部はちょんまげに置き換えて考えてくださいね。)

 

でもこの小袖だけの姿って、かなり普段着というか、服装が規定で決められていた武家からすると、かなり簡易的な服装です。

 

武家の正装は、袖なし上衣の「肩衣(かたぎぬ)」と、「袴(はかま)」を着た、いわゆる「裃(かみしも)」姿です。

 

そこまで正装しなくとも、お殿様ならせめて袴だけはつけてもいいのではないかと…。

そういった点から考えると、小袖姿ということから下働きの小姓か、町民では…?という疑惑がぬぐえません。

女性も腰元か庶民?

男性の服装と同じことが、女性にも言えます。

女性も小袖スタイルですが、やはり奥方など武家の上の方々は、着物の下にきらびやかな打掛け(うちかけ)を羽織るスタイルが一般的。

こんなイメージ。

でも打掛のない姿を考えると…下働きの腰元かやっぱり庶民?

 

発展中のトイレマークなのかも…?

トイレマーク

ちなみにこのトイレマーク、鉛筆の下書きがまだ見えるほど、新しく作られたようなものでした。そう考えると、まだ色塗り途中なのかな…?とも思えます。帯に色がないし、帯締めも描いてはいるのに塗ってはない状態です。

もしかしたら、現在は普通に頭部なども描かれた人物画のトイレマークになっているかもしれません。

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