今回のトイレマークは、植物モチーフのもの。
でもこれを見た瞬間、私には「え…???これはアリなんかなあ…???」という疑問符が。
今回は(私のなかで)物議を醸したトイレマークを紹介します!
アナタそれは藤の花なの?ツタの葉なの?
どっちだろう…?僕もわかんない。
発見日:2024年6月25日
提供:MO氏
男が藤の花?、女がチョウのトイレマーク
今回のトイレマークは、男性が何らかの植物モチーフ、女性がチョウです。
女性のほうの「チョウ」はね、この表現は今までにも一度ありました。
このときは、男性は「トンボ」でしたね。
トンボは、前にしか飛ばないその姿が武士らしいとして、古来より武具の柄などにも好んで使われるなど、男性モチーフとしては納得できるものです。
しかし今回、男性のモチーフとして使われているこの植物は……、正直戸惑いました。
コレは…まあ、形からして、ツル性の植物っぽいですよね。
ツタの葉…だったりするのかな……?と思い、ツル植物について調べてみると、西洋では「アイビー」は絡みつくその姿が、強い生命力の象徴でもあるようでした。しかし「アイビー」は様々な葉の形はありますが、一般的なのはこのギザギザの葉の形↓。
このトイレマークは、楕円っぽい葉か花かが連なっています。
それに…何より、対の女性モチーフが「チョウ」だからですね、やっぱり「花」と考える方が自然なのかもしれません。
ではこれはやっぱり「藤の花」……なのでしょうか?
「いや、何言ってんだ?どう見ても藤だろ…!」
……と、思われている方も多いかと思いますが、私にはこれを「藤だ!」なんて断定するのは、なかなかためらいがあります。
というのも、藤というのは日本では「女性のモチーフ」として使われてきた樹なんです…!
藤って女性の象徴なの?なぜ?
日本には、「男は松、女は藤」ということわざがあります。
そのこころは、「松はどっしりと根が張って立つのに対し、藤はその松に絡まって生きるように、女が男を頼りにして生きる」とされてきたからです。
藤は他のものに絡みついて生きるので、それが「女っぽい」とされてきたんですね。モチロン、西洋ではこれが生命力があるとして評価されてはいるんですが。
でもこの「男は松、女は藤」は割と広く伝わっているのか、今までに二度もトイレマークのモチーフとして扱ってきたんですよ……!
そうなんですよ…!藤はどっちかというと女性寄り。
花言葉も、「優しさ」「歓迎」「決して離れない」「恋に酔う」…など、恋愛系っぽい言葉。
なので、男性が藤で表現されることは初めてのことで…。
う~ん、アリなの?アリなんかなあ…???
一応男性としての象徴としての「藤」も一応調べてはみましたが、強力なコレ!という確証もなく。
このトイレマークの製作者に意図を訊きたい…!
でもね、危ういモチーフは今までにもあった
…という感じで、混乱を招くトイレマークなんですが、過去にも同じ植物系で混乱を招くものがありました。
それがコレ↓。
花壇でおなじみのパンジーがモチーフで、なぜか男女ともに同じイラストです。
しかしパンジーについて調べてみると、
①女性の名前として使われることもある。
②Pansyはエリザべス朝の昔から隠語で、女々しい男を指し、転じて、同性愛者を言うこともある。
など、男性のマークとして使うのはなかなか危うい点もあります。
あとは、男女モチーフの理由がわかりづらい…というマークもたくさんありました。
何となく…で男女のモチーフを挙げているんでしょうけど、一旦考えたほうがいいよ…というのは割とあります。今回もそのたぐいかもしれません。
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