トンボと蝶のトイレマークを紹介します。
僕は勝虫だからね
わたしは雰囲気?
発見日:2009年3月25日
昆虫のトイレマーク
今回のトイレマークは、男女それぞれ一匹ずつの昆虫が描かれています。
男がトンボ、女がチョウです。
男女の形の象徴…なのかな?そう見えなくもないけれども…。でもやっぱりイメージからなのでしょうか。ちょっと検討してみます。
男がトンボの理由は?
とみーさんさんによる写真ACからの写真
トンボが象徴するものについて調べてみました。
日本においてトンボは、古来から害虫を食べてくれる益虫として好かれていました。また、中世には前にしか進めないその飛び姿から武士の精神を表しているとして「勝虫」と呼ばれ、勝負事の縁起がよいものとされています。現代でも剣道の武具などにはトンボ柄がモチーフにされています。また、先の方にとまる性質から、先頭に立つ人物になるよう願いを込めて、男児の着物の柄などにされていたそうです。
しかし西洋ではドラゴンフライと呼ばれ、邪悪な龍をほうふつとさせるとして不吉なものとされていたようです。
こうして見ると、トンボはやはり日本国内で、男の子の縁起がいいとして好まれていたということからでしょうか。
他に昆虫のなかで男のイメージで最適なものを考えれば、強そうなイメージでカブト虫やクワガタでもいいですが、チョウと対になると考えると、パーツ的にトンボがバランスとれているかな?と思ったりします。カマキリもイメージ的には強そうですが、カマキリは実はオスがメスに食われたりとメスが強いですもんね。(笑)。
まあ、女のチョウに対して最適な昆虫と考えれば、トンボが一番かもしれません。
女がチョウの理由は?
しん0726さんによる写真ACからの写真
チョウはヒラヒラと舞う様子が、他の昆虫にはない魅惑的な雰囲気を表現しています。
日本においては、サナギから孵ってチョウになる様子などから不死や長寿の象徴とされてきました。仏教でも、この様子から輪廻転生の象徴となっています。中国でも蝶は「ディエ」と発音し、80歳の長寿の意味である「耋」と音が同じため、やはり長寿の象徴でもあります。このほか、中国では夫婦円満も意味するそうです。また、ギリシャでは、蝶を「プシュケ」といって、ギリシャ神話に登場する美少女が由来で、「魂」の意味もあります。
その他、様々な地域を見ても、蝶は「長寿」であったり、「魂」といったものの象徴として描かれてきたようです。縁起が良いものですね。
しかしこうして見ると、ギリシャ神話の美少女プシュケ以外は、蝶=女性という確固たる証拠が出てきません。でも私たちは何となく、蝶は女性柄と思ってしまいがちですね。
ひとつ私が思い当たることがあるとすれば……、
蝶とセットで描かれることが多いのが花ですが、花とともに描かれることで華やかになるので、女性の柄として好まれているということ。あとはそのカラフルな姿から何となく、女性のイメージがあるといえばあります。
ほかに女性を表す昆虫として考えると…英語圏ではテントウムシにLADYという単語が入っています。地域により多少の違いがあり、イギリスでは「ladybird」、アメリカでは「ladybug」、そして科学者たちは「lady beetle」と呼びます。このLADYは、聖母マリア様を指すようで、七つの点は七つの悲しみや喜びを表しているそうです。
ちょっと興味深いのが、lady beetleという名前です。テントウムシはその構造から甲虫の一種だそう!そういわれれば…そうですね。となると、カブトムシが男マークでテントウムシが女マークという案も浮上しますが、テントウムシ=女は、日本ではそんなに浸透しているとはいえません。これは日本ではあまり一般的ではないですね。
結論!トンボとチョウなのは…
トンボとチョウなのは、あまり背景を考えることなく判断できるような最適な組み合わせではないかと思われます。なぜ虫にしたのかはツッコミたいところではありますけれど。
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