トイレマークの元祖に似ているけど少し違うものを紹介します。
頭部も楕円になっているんだ。
子孫かしら?
発見日:2017年6月某日
提供:M本様
東京五輪’64の時に考案されたマークに似ている
今回のトイレマークは、形を見ると1964年開催の東京オリンピックの際に作られたトイレマークにデザインが似ています。
東京オリンピックの際のデザインはコチラ↓。
トイレマークの歴史を見ると、1964年の東京オリンピックというのはひとつの重要な分岐点になっています。トイレマークは東京オリンピックの際に生まれたと言っても過言ではないそうです。詳しくは上記のページにありますので、ぜひご一読ください!
その初めて生まれたトイレマークの形が、上記のような形のものだったわけですが、今回は少しそのトイレマークに似ていますね。
並べてみると、上半身と下半身の間に切れ目が入っていなかったり、男性の胴体がすべて角が取れた形だったり、男女ともに楕円形の頭部であったりします。
でも、女性のこの特徴的なスカートなどがやはりちょっと似ているように思います。
ちなみに、この「目黒区民センターホール」が建てられたのは1974年竣工だそうです。このトイレマークが建築当初からあったのかはわかりませんが、東京オリンピックからちょうど10年後ですね。
今のところ1974年の時点で既に存在していたと確認できているトイレマークの形は、
①1964年東京オリンピック
②1968年メキシコシティオリンピック
③1970年大阪万博
④1972年ミュンヘンオリンピック
⑤1974年DOT(アメリカ合衆国運輸省・AIGA)
です。今回のトイレマークが1974年製なのであれば、これらが参考になっている可能性はあります。
でも…このトイレマーク自体を見ると、印刷がキレイに出ているので比較的新しいものなのではないかという気もします。
そう考えると、1974年あたりの少ないトイレマークモデルを参考に作ったものではなくても、現代の数あるトイレマークモデルのなかから、あえての東京五輪モデルを選んだ、という点でも興味深くはあります。
どうなんだろう?
あとちなみに過去に紹介したなかにもうひとつ、東京五輪’64ものに手を加えたであろうものはありました。
こちらも上半身と下半身の切れ目はないようです。
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