絵画モチーフのトイレマークを紹介します。
何故男が彼なのかしら。オッサンだし人相悪い…。
男は見た目じゃない!
発見日:2021年1月
提供:なお様の旦那様
肖像画のトイレマーク!
今回のトイレマークは、シンガポールにいらっしゃる知人の旦那様にいただきました。ありがとうございます!現在往来が厳しいコロナ禍の大変な状況で、現地からのご提供は非常に貴重な一枚です。早くこの状況から抜け出して、また自由に行き来ができるような時期がくるといいですね。
ちなみに、なおの旦那様からは過去にもシンガポールのものをいただいております。コレらも素敵ですよね。
今回もまたイタリアンレストランにあったトイレマークで、男女それぞれ肖像画がトイレに掲げられていたそうです。
しかし、知らない絵画…。
オッサンの人相悪いし…女性もなんだかちょっと不満そう…。
誰…???と思い、グーグル先生の画像検索をかけたところ、元の絵がわかったのでご紹介します。
男性の肖像画は誰?
Bruno Liljefors: Portrait of Zorn (画像:Wikipedia)
これはスウェーデンの芸術家 ブルーノ・リリエフォッシュ(Bruno Andreas Liljefors、1860-1939)による「ソーンの肖像」だそうです。ソーンとは、同じスウェーデン出身の画家アンデシュ・ソーン(Anders Leonard Zorn、1860- 1920)。ソーンは、肖像画などでスウェーデン国王やアメリカ大統領などを描いたことのある人物でした。
しかし…、取り立てて有名な人ではないようですし、なんか、人相も良くはないですよね(ゴメンナサイ)。男性の代表とするにはどうしてこの方だったんだろう…?と思っちゃいました。
女性の肖像画は誰?
Davide Ghirlandaio: Selvaggia Sassetti (画像:Wikipedia)
女性は、イタリアの画家ダヴィデ・ギルランダイオ(Davide Ghirlandaio 、1452–1525)による「セルヴァッジャ・サセッティ(1470年生まれ)」だそうです。銀行家だったフランチェスコ・サセッティの5番目の娘とされています。まあ…金持ちの娘さんですよね…。それ以上のことはよくはわかりませんでした。
なぜこの二人の肖像だったのか?
…ということで、ふたつの元の絵は判明しましたが、作家もモチーフも、どちらもあまり有名ではないしエピソードもあまりよくわからない、というなんだかぼんやりとした二人です。しかも、二つの絵には関連もなさそうです。19~20世紀のスウェーデンと15~16世紀のイタリアで、絵のタッチも全く違います。
ということは、本当にただ「なんとなく」マークに選んだという可能性があります。
しかし、その「なんとなく」選んだ男女というのがとても興味深いですね。だって、今回の場合、カッコいい紳士&淑女とかではないですもん。
特に男性は小太りで目つきの悪く、服もだらしなさげなオッサン(失礼)の絵が選ばれています。そうな…男性はコレでいいんだな…。うん、男は見てくれじゃないだよね!実力が大切!ということなんでしょう。
しかし一方で、女性は神経質ではありそうなものの、小綺麗で若い女性が選ばれています。やっぱり女性は皆若くてキレイなのがいいんだな…なんてしみじみ思ったりしちゃいました。いえ、これは否定する気はありません。同じ女性からみても、やはり若くてキレイな人の方がいいとは思います。
やっぱりこの男女の評価する箇所の違いって、現前とあるよな~と思います。それを不必要に押し付けてはいけないけれども、ただ、「違いは存在している」というのは感じました。
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