おっさんと若い女性の肖像画トイレマーク!元の絵は何?‐No.1005

トイレマーク ――歴史ものアート

絵画モチーフのトイレマークを紹介します。

何故男が彼なのかしら。オッサンだし人相悪い…。

男は見た目じゃない!

発見場所:シンガポール イタリアンレストラン「Capri Trattoria & Pizzeria」
発見日:2021年1月
提供:なお様の旦那様
スポンサーリンク

肖像画のトイレマーク!

トイレマーク

今回のトイレマークは、シンガポールにいらっしゃる知人の旦那様にいただきました。ありがとうございます!現在往来が厳しいコロナ禍の大変な状況で、現地からのご提供は非常に貴重な一枚です。早くこの状況から抜け出して、また自由に行き来ができるような時期がくるといいですね。

ちなみに、なおの旦那様からは過去にもシンガポールのものをいただいております。コレらも素敵ですよね。

皮肉をかましてくるトイレマーク!英語の意味は何?‐No.981
英語で皮肉がきいたトイレマークを紹介します。
ハードボイルドな雰囲気のトイレマーク!ペンシル型口ひげも素敵!‐No.980
妖艶な雰囲気がいいイラストのトイレマークを紹介します。

今回もまたイタリアンレストランにあったトイレマークで、男女それぞれ肖像画がトイレに掲げられていたそうです。

しかし、知らない絵画…。

オッサンの人相悪いし…女性もなんだかちょっと不満そう…。

誰…???と思い、グーグル先生の画像検索をかけたところ、元の絵がわかったのでご紹介します。

男性の肖像画は誰?

Bruno Liljefors: Portrait of Zorn (画像:Wikipedia)

これはスウェーデンの芸術家 ブルーノ・リリエフォッシュ(Bruno Andreas Liljefors、1860-1939)による「ソーンの肖像」だそうです。ソーンとは、同じスウェーデン出身の画家アンデシュ・ソーンAnders Leonard Zorn、1860- 1920)。ソーンは、肖像画などでスウェーデン国王やアメリカ大統領などを描いたことのある人物でした。

しかし…、取り立てて有名な人ではないようですし、なんか、人相も良くはないですよね(ゴメンナサイ)。男性の代表とするにはどうしてこの方だったんだろう…?と思っちゃいました。

女性の肖像画は誰?

Davide GhirlandaioSelvaggia Sassetti (画像:Wikipedia)

女性は、イタリアの画家ダヴィデ・ギルランダイオ(Davide Ghirlandaio 、1452–1525)による「セルヴァッジャ・サセッティ(1470年生まれ)」だそうです。銀行家だったフランチェスコ・サセッティの5番目の娘とされています。まあ…金持ちの娘さんですよね…。それ以上のことはよくはわかりませんでした。

なぜこの二人の肖像だったのか?

トイレマーク

…ということで、ふたつの元の絵は判明しましたが、作家もモチーフも、どちらもあまり有名ではないしエピソードもあまりよくわからない、というなんだかぼんやりとした二人です。しかも、二つの絵には関連もなさそうです。19~20世紀のスウェーデンと15~16世紀のイタリアで、絵のタッチも全く違います。

ということは、本当にただ「なんとなく」マークに選んだという可能性があります。

しかし、その「なんとなく」選んだ男女というのがとても興味深いですね。だって、今回の場合、カッコいい紳士&淑女とかではないですもん。

特に男性は小太りで目つきの悪く、服もだらしなさげなオッサン(失礼)の絵が選ばれています。そうな…男性はコレでいいんだな…。うん、男は見てくれじゃないだよね!実力が大切!ということなんでしょう。

しかし一方で、女性は神経質ではありそうなものの、小綺麗で若い女性が選ばれています。やっぱり女性は皆若くてキレイなのがいいんだな…なんてしみじみ思ったりしちゃいました。いえ、これは否定する気はありません。同じ女性からみても、やはり若くてキレイな人の方がいいとは思います。

やっぱりこの男女の評価する箇所の違いって、現前とあるよな~と思います。それを不必要に押し付けてはいけないけれども、ただ、「違いは存在している」というのは感じました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました