今回のトイレマークは、ヒゲ姿が素敵な男性と横向き女性のトイレマークです。
決して繊細とはいえない(すみません)金属加工によるトイレマークの一品ですが、これを眺めていると、マリオの誕生秘話を思い起こしたのでちょっとつぶやいてみます…。
ぼんやりと描かれていてもヒゲと帽子はわかるだろう。
いえ、私は繊細に横顔が描かれてますから。
発見日:2023年6月22日
提供:MO様
ヒゲ姿の男性トイレマーク
今回のトイレマーク、男性の帽子と口ひげが特徴的ですよね。
しかし帽子と口ひげはわかりますが、首元に関しては、あごひげなのか蝶ネクタイなのか、なかなかわからない造形です。
でも、帽子と口ひげのおかげで男性とわかるし、斜めにこちらを向いているのもわかります。
「帽子とヒゲで向きがわかる」……。
このキーワード、最近私が触れたもののなかにあったな…。
そうだ、
それは……マリオだ!
マリオがヒゲになったわけ
誕生から30年越えて世界で愛されるキャラクター「マリオ」。
このマリオが帽子&ヒゲ面になった理由はというと、当時のゲームはキャラクターを16×16のドット絵で描かねばならなかったことに起因します。
マリオをデザインしたのは任天堂のゲームクリエイター宮本茂さんでした。当時のゲームの粗い絵柄という制約のなか、口を描かずとも顔を表現できる手段としてヒゲを描くことにしました。そして、大きめの鼻やつばのある帽子を描くことで、進行方向を向いていることをわかるようにしたそうです。
また、この絵柄で腕を振ったり飛んだり跳ねたりアクションする姿がわかるものとして、オーバーオールという姿にしたそう。
制約から生まれたキャラクターの造形ですが、世界観や背景のストーリーと上手くつながって、その後何十年も生きるキャラクターとなったわけですね。
現代の高解像度画像の慣れでわすれがちなもの
……こう考えると、現代の解像度の高い画像に慣れ切った私たちは忘れがちですが、トイレマークって、遠くから見てもわかる、「低解像度でもわかる」ような表現が望ましいはずですよね。
ズームして見ることが前提に作られたトイレマークって…、なんだか標識である意味がないような気もします。
さらに最近ではズームして見ても、男女どちらか迷うトイレマークもしばしば。
なぞかけのダンジョンじゃないんだから…。
ジェンダー問題があるかもしれませんが、わかりやすい「アイテム」を駆使するのも、マリオの例を見るとやっぱり有効な事例なのかな、と思います。
アイテムでの表現を見てみる
ということで、過去にアイテムによって男女を表現したものを改めて眺めてみると…
とは言ったものの、帽子だけで男女表現したものなど、一つのアイテムだけで男女言い切ってしまうのもファッションに幅がある現代では気が引ける気がします。
帽子に加えてヒゲとリボンなど、やっぱり複合的なものがいいかな~、なんて注文が増えていっちゃう。
…となると、やはりスカート最強説になるか…。
あーあ、トイレマークについて考えても結局、振り出しに戻っちゃった。
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