パイプとハイヒールの、物によるトイレマークを紹介します。
ついにワシらも喋りだす
新鮮でしょ
発見日:2009年4月22日
提供:Y様
アクセサリーによるトイレマーク
今回のトイレマークは、人ではなく、人が身に着けるものによって男女を表現したものです。男性はタバコを吸うパイプ、女性はハイヒールです。現代的にいえば、パンプスなんでしょうけどやはり一般的にはハイヒールの方が通じると思ってハイヒールとしました。
物によるトイレマークは、男女ともに帽子だとたまに見ることができます。
しかし今回は、パイプとハイヒール。この二つに共通点はアクセサリーであることぐらい。女性がハイヒールならば男性は革靴、というわけでもありません。面白いですね。
それはやはり、この二つが男性らしさや女性らしさを表す「モノ」として最適なものという判断なのでしょう。では、それぞれ何故なのか考えていきます。
男性マークがパイプなのはなぜ?
先日調べたとおり、タバコを吸うのは男性の方が割合的に多いのは事実です。しかし女性に禁止されているものではありませんし少数ながら女性の愛好家もいます。
パイプもそうです。
ではなぜたばこではなくパイプのみだと、男性の象徴になるのでしょうか?
そもそも、パイプを持っている人に会うこと自体、珍しいことになっています。一般人には使わないアイテムとなっていますね。それでもこうしてパイプが一般に男性のイメージとなりえるのは、パイプ愛好家の人物イメージかな?と思い調べてみました。
パイプを使う有名人は…
マッカーサー
スターリン
画像:Wikipediaより
シャーロック・ホームズ
アインシュタイン
う~~む。男性ばかりではあるけれど、どれも親しみがない人ばかり………。でも、どれも色んな意味で強い人です。強い男性というイメージが、パイプから読み取れるかもしれません。
あとキャラクターではポパイもあります。
やっぱり強い男ですね。
女性マークがハイヒールなのはなぜ?
現代につながるハイヒールが生まれたのはフランスの宮廷。当初は、貴族の男性も履いていました。17世紀の太陽王ルイ14世は、背を高く見せるためにもハイヒールを用いていました。肖像画でも、すこしかかとの入った靴でモデル立ちのような立ち姿をしていますね。
そしてこのかかとの高い靴は貴族のみではなくそのうち庶民の間にも広がっていきます。この背景には、当時下水が発達しておらず、糞尿まみれだった市井を歩く際に厚底靴が適していたとか。しかしそのうち、ナポレオン戦争など戦乱が続き、男性は歩きにくい上げ底の靴は履かなくなったといわれています。
そして近代、1920年頃になると、ドレスの丈が短くなり、足があらわになります。そこから、足を美しく見せたい女性にハイヒールがもてはやされるようになります。マレーネ・デートリッヒなど美しい銀幕のスターがハイヒールを履く姿は、女性たちだけでなく、男性も魅了されました。
戦中戦後はハイヒールのかかとに使われている鋼鉄が不足したことで、コルクでかかと全面を覆ったウェッジソールが生み出されました。資材が不足しているなかでも、女性はかかとを高く見せ、美しい足にこだわっていたのですね。
その後、1950年代になると、強度のあるスチールが開発されて細いかかとの「ピンヒール」が誕生しました。このピンヒールを履きこなしたのがマリリン・モンローです。この不安定に見えるハイヒールが一層マリリンの肉体美を引き立てました。また、女性がオフィスにどんどん進出していく時代とも重なり、ハイヒールは世の女性のアイテムとして定着していったのです。
まとめ
これらアイテム、パイプは女性も少しは吸うし、ハイヒールも当初は男性も用いています。しかし、現在はやはり大多数がそれぞれ男性・女性が用いるものとなっています。それに加え、男性は「強い」、女性は「美しい」をより際立たせるアイテムであることが、この二つがマークに選ばれた要因ではないかと思いました!
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