彦星・織姫と言い切るトイレマークを紹介します。
何でここにいるのかしら。
年に一度会えるのかな
発見日:2014年5月29日
提供:Iwashi様
織姫・彦星というトイレマーク!
今回のトイレマーク、いつもは「男・女」や「man・woman」と書かれている部分が、平仮名で「ひこぼし・おりひめ」と書かれています。
彦星・織姫って…。七夕の伝説の登場人物ですね。
そもそも、今回のトイレマークはどうしてこういう呼び方をしているのか?不思議に思ってこの土地柄を見てみましたが…。
理由はわかりませんでした。
このトイレマークがあったのは、「道の駅南魚沼」。確かに星は綺麗に見える地ではあるようなのですが、この施設にプラネタリウムがあるわけでもなく、七夕関連の珍しいイベントがあるわけでもなさそうです。
そもそも彦星・織姫とは?
彦星・織姫は中国に伝わる「織女(しょくじょ)牽牛(けんぎゅう)」伝説の人物。
おおまかなストーリーは以下↓。
というストーリーです。
この伝説は前漢(紀元前206年 – 8年)くらいにはあったとされ、中国古来からある裁縫の上達を願う乞巧奠(きっこうでん)という行事や、日本古来からある少女が川辺で織物を織る儀式「棚機津女(たなばたつめ)」と合わさって現在の「七夕」の行事となったといわれています。
日本では、この牽牛星を彦星と呼びます。ヒコとは、日本古来からある男性の美称。男性の星という意味ですね。一方で織姫は、そのまんま、布を織る姫様。「おりひめ・ひこぼし」と一般的に言われますが、男性は星で女性は姫って、なんだか釣り合い取れてない気もします…。まあ、織姫は天帝の娘なんで、ただの星ではないってことでしょうか。
ちなみに彦星(牽牛星)はアルタイル、織姫(織女星)はベガという星で、夏の大三角形のうちの2つの星です。間には天の川を挟みます。とても輝くので見つけやすく、ストーリーも立てやすかったんでしょうね。
彦星が出世してしまった?
それにしても、今回のトイレマークは、絵柄はたまに見かけるものではあります。
似たようなものはこんなに。しかしどれも和の服装ですね。
現在我々が思い浮かべる七夕の織姫彦星って、↓こういう中国風の服装の方が多い気がするんですが…。
そこはこだわったのかこだわってないのか、和の着物を固辞しています。日本古来の「棚機津女」伝説の方に寄せたのでしょうか?
男性は「冠」をかぶっているので、貴族でしょうか?…って、アレ?それじゃ「牛飼い」じゃないですよね?
ええ~???牛飼いじゃない?じゃこの彦星って何者でしょう?
ああ、お姫様と結婚しちゃったから、貴族になっちゃった?逆シンデレラストーリーでしょうか。なんかそれはそれでさみしいぞ!
「厠」という表現
今回は、トイレという表現に「厠」という文字を使っています。
「厠」、「かわや」と読み、一文字でトイレを表現できる便利な文字ですが、残念ながら現代にはあまり使いません。。
中国でもこの字を使って「厠所」で ツゥースゥオ、トイレの意味です。しかし日本語でいう「便所」に近い使われ方で、少し丁寧な「洗手間」の方がやや一般的です。
昔は日本でもこの漢字を見られるところもあったようなんですが、現在は本当にまれです。現に、こんなにトイレマークを扱っていて、今回取り上げるのが初めての表現です!
しかもおりひめ・ひこぼしと合わせて使われるなんて…上品のような直接的なような…よくわからないトイレマークとなっている感は否めません。
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